力強いドライブからのシュートを持ち味とする八木悠香(3年)は、京都精華学園高校(京都府)の大黒柱。ポイントガードの堀内桜花(…

 力強いドライブからのシュートを持ち味とする八木悠香(3年)は、京都精華学園高校(京都府)の大黒柱。ポイントガードの堀内桜花(3年)とともに1年生の頃からチームを支えてきた。

 もちろん、昨年のインターハイとウインターカップでも初優勝に大きく貢献。昨年のウインターカップ決勝では22得点11リバウンドとダブルダブルをマークしている。今年もその得点力は健在で、連覇を達成した夏のインターハイでは全5試合で2桁得点。特に決勝は20得点、準決勝は21得点、準々決勝は24得点を叩き出した。また、延長までもつれた2回戦の岐阜女子高校(岐阜県)との一戦でも19得点10リバウンドと、勝利を引き寄せる働きを見せている。

 最上級生となった今年は、副キャプテンとしてキャプテンの堀内をサポート。179センチでリング下の攻防だけを見ると決して優位といえる身長ではないのだが、体の強さを生かしてリバウンドをもぎ取ったり、シュートをねじ込んだりと懸命なプレーでチームを引っ張る。

 今年は「U18日清食品リーグ トップリーグ」(9月〜11月)も初優勝。そのリーグ戦を通して「リバウンドを取ってから、(そのまま)ボールを運んでレイアップシュートに行くというのは通用したかなと思います。それに堀内さんがマークされたときに、私は4番のポジションではありますが、ボールを運んでパスをさばくことがきたことも良かったと思います」と、手応えを感じたよう。また、ドライブからのフィニッシュについても「工夫してシュートまで行くことを学ぶことができました」と、語った。

 一方で、昨年からの現状維持では夏と冬ともに連覇はできないことも承知しており、今年は新チームになってから3ポイントシュートにも積極的に挑んでいる。そこに関しては、「3ポイントシュートは打つだけではなく、決め切れるようにしたいです」と、コメント。ウインターカップ直前まで課題として取り組む構えだ。

 ディフェンディングチャンピオンとして迎えるウインターカップ。「トップリーグで見つかった課題を修正してウインターカップに臨みたいです」と、京都精華学園が誇るポイントゲッターは気持ちを新たにしている。

文=田島早苗

【動画】京都精華学園をトップリーグ初優勝に導いた八木悠香のプレーハイライト