12月11日、川崎フロンターレは12日に行われるACL蔚山戦に向けて、蔚山文殊フットボールスタジアムで公式練習を行った…
12月11日、川崎フロンターレは12日に行われるACL蔚山戦に向けて、蔚山文殊フットボールスタジアムで公式練習を行った。その後、MFジョアン・シミッチが取材に応じた。
現在30歳のシミッチは、2019年に名古屋グランパスに移籍することで初めてJリーグでプレー。2シーズンを過ごすと、21年からは川崎に所属してきた。
しかし、チームが天皇杯を制した翌日となる10日、契約満了が発表された。そのため、今季限りでチームを離れることに。
「この素晴らしいユニフォームを3年間、着ることができました」
クラブを通じてこう気持ちを公表していた背番号6は、今季のラストゲームとなる蔚山戦に挑むための遠征メンバー25人として帯同。当日の試合での登録人数は23人だが、シミッチはその中に入る見込みだ。
その試合への想いを聞くと、「今まで通り何も変わらず同じように気持ちを高めて試合に挑みたい。今シーズン最後の試合なのでとにかく集中力を高めていい準備をして、必ず勝利を収めてこのゲームを締めくくりたい」と平常心と闘争心を強調した。
■「良いシーズンだった」
さらに、このゲームについて「勝つことができれば全グループを見ても一番上に立てますし、それがすごく重要。もちろん蔚山はこのゲームに必ず勝って次のステージへのチャンスとつなげたいと思うでしょうからすごく難しいゲームにはなると思いますけど、相手がどうこうというよりは自分たち次第と思ってます」と矢印を自身に向けている。
シミッチの武器の一つが、その強さと高さ。「韓国人選手は体格にも力強さにも恵まれています」と話す蔚山を相手に、その力はチームに大きなものをもたらす。しかし、「サッカースタイルというのは別ですし、私としてはポゼッションをしっかりしてボールを握ってサッカーをすることが大事」と、川崎らしいサッカーを披露するつもりだ。
この試合には日本から多くのサポーターが駆け付けることが予想される。シミッチにとって、ピッチ上で自身のプレーを見せる最後の試合となるだけに、「いい準備をして勝利を納める、ただそれだけだと思います。今シーズンの最終ゲームなので、勝てれば自分たちはもちろん、サポーターの皆さんが喜んでシーズンを納めることができる」と、勝利を誓った。
「良いシーズンだった」と今季を振り返る背番号6は、「もちろんJリーグではもっともっと順位を上げなればいけませんでしたが、ただ、最後に天皇杯のタイトルを勝ち取ることができた。明日また勝利すれば、より良いシーズンになる」と話す。
青と黒のエンブレムを付けてのラストダンスが、来季へつながる勝利をもたらす。
(取材・文/中地拓也)