ポスティングを要望していると報じられた佐々木。その一報は世界中に流れている。(C)Getty Images  衝撃的な一報が流れたのは12月10日(アメリカ時間12月9日)だ。奇しくも今オフにエンゼルスからフリーエージ…

 

ポスティングを要望していると報じられた佐々木。その一報は世界中に流れている。(C)Getty Images

 

 衝撃的な一報が流れたのは12月10日(アメリカ時間12月9日)だ。奇しくも今オフにエンゼルスからフリーエージェントとなっていた大谷翔平がドジャース移籍を決めたこの日、千葉ロッテマリーンズ佐々木朗希が今オフでのポスティングによるメジャー移籍を要望していると報じられたのだ。

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 現在22歳の佐々木。パフォーマンスの面を考慮すれば、いま移籍することで飛躍的に伸びる可能性はある。だが、そこには制限が生じる。というのも、メジャーリーグでは2016年に施行したルールにより、25歳未満の選手に使用できる金額は、契約金や年俸など込みで、年間500万ドル(約7億2500万円)と決まっている。さらに契約形態もマイナー契約からスタートするため、ポスティングでポスティングを使っても、26年オフまでは大型契約は結べない。

 この25歳ルールの“壁”を考慮しても、ロッテが移籍を認める可能性は現実的ではない。それでも今月15日のポスティングシステムの申請締め切りが間近に迫るなかで、すっぱ抜かれた“怪物”の去就ニュースに、米メディアも強い関心を示している。

 アメリカの老舗野球専門誌『Baseball America』のJJ・クーパー編集長は、自身のX(旧ツイッター)で佐々木の去就について言及。「現時点でロウキ・ササキがポスティングを希望したかどうかは疑わしい。これはロッテにとっても、ササキ自身にとっても意味がないからだ」と指摘。莫大な契約を生み出さない段階での早期移籍に異論を唱えた。

 仮に今オフに佐々木がポスティングをし、入札となれば、移籍市場を大きく揺るがす事態となるのは必至だ。果たして、「令和の怪物」は、かつての大谷のように決意を持ってメジャー移籍を目指すのか。その動向を興味深く見守りたい。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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