17日、阪神競馬場で第75回朝日杯フューチュリティS(GI、阪神芝1600m)が行われる。 今年はデイリー杯2歳Sを制したパレスマリス産駒ジャンタルマンタル、2戦2勝のモーリス産駒ダノンマッキンリー、札幌2歳S以来の実戦となるデクラレーショ…
17日、阪神競馬場で第75回朝日杯フューチュリティS(GI、阪神芝1600m)が行われる。
今年はデイリー杯2歳Sを制したパレスマリス産駒ジャンタルマンタル、2戦2勝のモーリス産駒ダノンマッキンリー、札幌2歳S以来の実戦となるデクラレーションオブウォー産駒セットアップなど、多彩な血統構成の馬が集結した。
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ここでは馬券検討のヒントとなる「血統」で本競走を攻略する。
■主要種牡馬を差し置いて注目の産駒は……
過去5年、阪神芝1600mの最多45勝は【45.41.43.260】のディープインパクト。本レースでもグランアレグリアやレッドベルオーブが馬券内に入っており、舞台適性は申し分ない。
これに続くのは【21.22.22.190】のロードカナロア、次点は【21.11.18.136】のハーツクライ。【15.13.13.87】のエピファネイア、さらには【15.12.7.69】のキングカメハメハと続く。
上記種牡馬で注目したいのはエピファネイア産駒。集計期間内の単勝回収値は「245」、複勝回収値も「111」とベタ買いでもハイリターンが見込める数字を残している。当舞台のGIでもデアリングタクトが桜花賞を、サークルオブライフが阪神ジュベナイルフィリーズを制しており、相性の良さは本物。ここは同産駒が買いと見た。
今年出走予定のエピファネイア産駒はオーサムストローク。今回はこの馬を考察する。
■2歳戦で輝くエピファネイア産駒
父エピファネイア×母父フランケルのオーサムストローク。洋芝の札幌を使われた2戦は勝ち切れなかったものの、2走前の中山芝1600m戦を逃げて圧勝。前走ベゴニア賞はイクイノックスの妹・ガルサブランカが注目を集めた一戦だったが、先行抜け出しのレース運びで上がり3F33秒3をマーク。追撃をしのぎ連勝を飾った。キャリアを重ねるたびに良さが出てきている印象だ。
ここで注目したいのは年齢。集計期間内におけるエピファネイア産駒の2歳馬の阪神芝1600m成績は【8-6-4-37】。単勝回収値512と飛び抜けた数字を残しているのだ。昨年の府中牝馬S勝ち馬イズジョーノキセキは6番人気、今年の中京記念勝ち馬セルバーグも8番人気でそれぞれ勝ち上がりを決めたコースでもあり、偶然では片づけられないだろう。
エフフォーリア、デアリングタクトの引退があり、今年のGI戦線を彩ったキタサンブラック産駒とドゥラメンテ産駒の勢いに飲まれつつあるエピファネイア産駒。血統×年齢のマッチングで好走率が跳ね上がる今回、種牡馬価値の復権をオーサムストロークの走りで証明したいところだ。波乱の使者としての激走に期待したい。
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文●SPREAD編集部