現地時間12月9日、フランス1部リーグ・アンの第15節が行われ、ASモナコが2-1でレンヌに勝利した。後半途中から数的…
現地時間12月9日、フランス1部リーグ・アンの第15節が行われ、ASモナコが2-1でレンヌに勝利した。後半途中から数的不利の戦いを強いられた中、サッカー日本代表・南野拓実の起死回生のディフェンスが称賛を浴びている。
3-4-2-1の右シャドーでスタメン出場した南野は、前線から中盤を幅広く動き回ってボールを引き出して攻撃のリズムを作る。前半を0−0で折り返すと、後半6分にカウンターからバンデルソンのゴールで先制点を奪うことに成功した。
しかし、そこからホームのレンヌが攻勢を強め、後半29分には先制点を挙げたバンデルソンが2枚目のイエローカードで退場処分となる。その直後の後半33分だった。
中盤でボールを失ったモナコは相手のカウンターを受け、右サイドに流れてパスを受けたレンヌのベルトゥ・ユルデュルムが、ボックス内からダイレクトで折り返しのクロスを送られた。そのボールがファーサイドまで流れ、マハマドウ・ナギダにフリーで渡るかと思われた瞬間、背番号18の南野が疾風の如く帰還し、スライディングしながら大きくクリアした。
ボールを奪われた時点ではハーフウェーライン上にいた南野。そこから優れた危機察知能力と献身性、そして自陣ゴールに向かって滑り込みながらボールを枠外に飛ばすという技術的にも難易度の高いクリアで、失点を防いでみせた。
■「献身性や泥臭いプレーが南野の良さよ」
この南野のディフェンスを、試合を中継したDAZNの日本語公式エックス(旧ツイッター)が「神ディフェンスで危機を救う」と紹介すると、以下のようなコメントが寄せられた。
「77分でこれできるのはいいなぁ。惚れたわ」
「流石やタキ」
「かっこいい。こういうのがファンの心掴むよね。」
「77分にこのプレーは凄い!」
「献身性や泥臭いプレーが南野の良さよ」
「センターラインからスプリントして最後間に合うか?と思ったけど脚伸ばしてしっかりクリア。素晴らしい。」
この南野のビッグプレーで失点を免れたモナコは、直後に南野をベンチに下げ、そして後半40分にユスフ・フォファナが2点目を奪って試合をリード。終了間際に1点を失ったが、1人少ない中でも逃げ切ってリーグ戦2連勝を飾った。
南野は得点こそなかったものの“神ディフェンス”が1得点に等しいほど価値のあったことは、クリア直後に駆け寄って来たモナコのGKフィリップ・ケーンの行動からも分かる。この献身性と泥臭さが南野の持ち味の一つであることを、多くのファンが再認識したプレーとなった。