2023年12月10日 別府競輪開設73周年記念「オランダ王国友好杯」G3(最終日)季節はずれの暖かな気候の中、12月7日より4日間の日程で開催された別府競輪開設73周年記念「オランダ王国友好杯」G3が最終日を迎えた。シリーズは、低調を調整…

2023年12月10日 別府競輪
開設73周年記念「オランダ王国友好杯」G3(最終日)

季節はずれの暖かな気候の中、12月7日より4日間の日程で開催された別府競輪開設73周年記念「オランダ王国友好杯」G3が最終日を迎えた。
シリーズは、低調を調整する術を持つ浅井康太とグランプリ出場に好感触を掴んだS級S班の松浦悠士が共に連勝でリード。また、気持ちの入った走りでラインを牽引した佐々木豪や三谷竜生、初日に先行逃げ切りで勝利した熊本の松本秀乃介や、地元の大塚健一郎も決勝進出して場内を沸かせた。

松浦が中国四国ラインの先頭を担った注目の決勝は、先行した松本ラインの3番手を確保した守澤が、最終2コーナー付近から捲って、そのまま押し切り1着でゴール。2021年の同開催に続き、大会2連覇を達成。G3優勝は、2022年四日市G3以来、通算4回目となった。

※準決勝のレポートはこちら

【別府競輪G3(最終日)12R=S級決勝】
1/松浦悠士(SS・広島98期)
2/守澤太志(SS・秋田96期)
3/浅井康太(S1・三重90期)
4/渡部哲男(S1・愛媛84期)
5/内藤秀久(S1・神奈川89期)
6/松本秀乃介(S1・熊本117期)
7/三谷竜生(S1・奈良101期)
8/大塚健一郎(S2・大分82期)
9/佐々木豪(S1・愛媛109期)

【レース展開】





誘導以下、7三谷-3浅井、1松浦-9佐々木-4渡部、2守澤-5内藤、6松本-8大塚で周回。まず赤板過ぎに守澤が前に出ると、松本が仕掛けて打鐘から先行態勢に入り、3番手に守澤、三谷が5番手、松浦が7番手の隊列となる。最終HSから三谷が仕掛けるも、守澤がけん制し、松浦は内に切り込んでいく。最終2コーナーから3番手の守澤は捲りを打つと、九州ラインをとらえ、そのまま押し切り優勝ゴール。マークの内藤秀久が続いて2着に入線した。
最終2センター付近で、松浦悠士、三谷竜生の落車アクシデントあり、3着入線の大塚健一郎は押し上げにより失格。自力に転じて外を伸びた佐々木が3着となった。

【別府競輪G3(最終日)12R=S級決勝・結果】
2車単2-5 5,130円(18番人気)
3連単2-5-9 38,120円(114番人気)
決まり手:捲り-マーク



優勝/守澤太志(SS・秋田96期)
今回成績/特2・二1・準3・決1
次走出場予定/玉野G3(12月21日~24日)

今回優勝できると思っていなかったので、優勝できて嬉しいです。自力で優勝するとは思わなかったですね。自分でやることになったのは、準決勝の戦いがあったから。まだまだなところが多いと感じています。決勝は、追い込みの僕に、内藤(秀久)さんが付いてくれたことで、気合いが入りました。理想の展開として、松本(秀乃介)の3番手を取り切って、早めに捲ることだと思っていたので、その通りに流れてくれました。大きなケガもしましたが、立て直すことができませんでした。ここまで優勝できなかったのは、不甲斐なかった1年ですが、いい経験もできたと思っています。

今年の前半、タイトル獲得を目標に頑張ってみましたが、届かなかったし、そんな器ではないと感じます。でも、狙える時が来たら、獲れるように準備したいと思うし、来年はF1戦が多くなると思うし、人気になるとも思うので、ラインとしての役割をしっかり果たしながら、1レース、1レースを大事に走っていきたいと思います。そして、今年もう1節(広島記念in玉野)、赤いパンツを履いて走るので頑張ります。





◆別府競輪G3(最終日)の注目レースピックアップは次のページへ→

\別府G3(最終日)ピックアップ/
【最終日3R=S級一般】


「昨日のミスを糧に走る」
1着/松尾信太郎(S2・福岡92期)

今日は、後ろに菅原(晃)が付いていたのでミスはできない。曽我(圭佑)君には申し訳なかったのですが(最終BSは)前に踏ませてもらいました。いいオッズだったし、昨日迷惑をかけたので反省の意味も込めて走りました。脚はだいぶ良くなりました。

【最終日4R=S級選抜】


「気合の入ったレース」
1着/佐藤龍二(S2・神奈川94期)

染ちゃん(染谷幸喜)の先行を捲るのはよほどこと。一段階スピードに乗せる前に仕掛けられると苦しいと思うのですが、今日のような展開だと決まったと思いました。感触は悪くないと思います。ダービー出場権の賞金額を見て「やばい」と思い、足りないので気合いが入りました。調子がいいと思って走っています。

【最終日6R=S級選抜】


「来年に繋がる半年」
1着/後藤大輝(S1・福岡121期)

今日は、レース慣れすることも考えて、突っ張りではなく後ろからのレースをして、後ろからでもしっかり組み立てられるように思っていました。緩んだと感じたらすかさずスパートする感覚でした。初日に比べたら自転車も流れていたし、感触は悪くないと思います。大垣G3のように1着1着で勝ち進んでも、準決勝でダメだと台無しになってしまうので、G3で同じ成績を出せるような選手になっていけるようしたいです。今年はS級の半年、充実したS級戦だったと思います。その中で1着が取れたし、強い選手と何回も走れたことが、来年の脚力につながる走りばかりでした。タイトルが取れる選手になりたいです。

【最終日7R=S級特選】


「走れる喜びを実感」
1着/森田優弥(S2・埼玉113期)

(最終HSは)けっこう楽に出られたので、その後は、しっかり踏めたと思います。準決勝を失敗してしまいました。本当に悔しくて「こういうことを無くせたら」と。今年後半は、毎回、毎回、走れる喜びを感じて、集中しながら走れたのかなと思います。