目標としていた18人全員得点を達成し、伝統の早慶定期戦(早慶戦)で19連勝を飾った女子ハンドボール部。この試合をもって…
目標としていた18人全員得点を達成し、伝統の早慶定期戦(早慶戦)で19連勝を飾った女子ハンドボール部。この試合をもって引退した4年生のコメントをご紹介します。担当記者からの編集後記もぜひご覧ください。
早慶戦の記事はこちらから
村上楓主将(スポ4=福岡・明光学園)

——どのような気持ちで早慶戦に臨みましたか
4年間早稲田でやってきて、最後の早慶戦であり、歴史ある舞台だったので、今までやってきた集大成を来て下さった観客の皆さんや画面越しに見て下さっている方たちに見せるということと、チームとして全員得点をするという目標があったので、そこを達成できるように頑張りました。
——二つの目標は達成できましたか
そうですね、できたと思います!
——早慶戦を振り返っていかがですか
今までケガとかで公式戦に出られなかった子とか、4年のトレーナーの阿部とか、みんな出場して、しっかり点も取れたということがすごく嬉しかったです。すごく楽しかったのですが、楽しいだけじゃなくて、自分たちが普段やっているハンドボールというのもしっかり表現できたかなと思うので、いい雰囲気で、いい流れで試合ができたのかなと思います。
——主将としての1年間を振り返っていかがですか
主将としていろいろと悩むところもあったのですが、同期や後輩のおかげで助けられた部分がたくさんあったので、すごく大変だったという思い出よりは、自由に楽しくキャプテンをやらせてもらったなという気持ちの方が強いです。自分のチームというよりは、みんなに支えてもらってできた今年のチームだったと思うので、周りのみんなにすごく感謝したい気持ちで今いっぱいです。
——早稲田での4年間はどんな4年間でしたか
1、2年生のときはコロナの影響で思うように試合ができなかったというのがありましたが、そのころに比べると、こうやって有観客で試合をさせてもらえてすごく嬉しいですし、長かったようであっという間で、濃い4年間だったなと思います。
——最後に後輩に向けてメッセージをお願いします
すごい素直でいい後輩たちなので、私たちが今年残した結果をさらに超えて、上を目指して頑張っていってほしいです。(来年のチームは)今年とはまた違ったチームカラーになっていくとは思うのですが、早稲田の伝統や雰囲気を崩さずに、継続してまたさらにいいチームを目指して頑張っていってほしいなと思います。
川村夏希副将(スポ4=東京・佼成学園女)写真左

――どのような気持ちで早慶戦に臨みましたか
もちろん、第一に楽しむことというのをみんなで思っていて、その上で全員得点できるように頑張ろうっていう気持ちで早慶戦に挑みました。
――早慶戦を振り返って
私自身もすごく楽しい試合でしたし、結果として全員得点した上で勝つことができたのでチームとしても嬉しく、楽しいという心に残る試合になりました。
――副将としての1年間を振り返って
しんどいこともありましたし、目標を達成できないこと、特にインカレではメダルを取ることが目標だったのですが、それは達成することができず悔しい1年だったのかなとは思いますが、同期や後輩、関係者の方々に恵まれて自分的には満足した1年になりました。
――早稲田での4年間はどんな4年間でしたか
私自身、1年生からたくさん試合に出させていただいたうえでもっとできることがあったのではないかと毎試合終わるたびに思いますし、特に怪我をして1年間チームから離脱したというのは申し訳なかったです。紆余(うよ)曲折ありながらの4年間を終えて、最後こうしてチームとして満足したかたちでやりきれたのでそれは良いハンドボール生活だったのかなと思います。
――次のステージでもハンドボールを続けられますが、意気込みをお願いします
学生ハンドボールとは違う目標にもなってきますし、個人の目標、チームの目標それぞれレベルが上がっていくのでもちろんそれについて行くようにもしますし、目標を達成し、自分が成長していくことで「早稲田出身なんだ」「早稲田ってすごいな」というように早稲田の名を広められるようになれる存在になれたら良いなと思います。
――最後に後輩に向けてメッセージをお願いします
私たちが達成できなかったインカレでメダル獲得というのは、もちろん達成してほしいなと思います。私的には本当に同期に恵まれたと思っているので、人間関係だったり、ハンドでうまくいかないことだったり色々あると思いますが、そういうことを体験しながら自分の糧にして個人としてもチームとしても大きく成長してほしいなと思います。
浦野詩織(スポ4=愛知・旭丘)

――どんな気持ちで早慶戦に臨んだか
一番は楽しむという気持ちでした。自分の中でもハンドを真剣にやる最後の試合でもあったので、思い切り楽しんで終わろうと思っていました。
――試合を振り返って
まず全員得点できたことがすごく良かったなと思います。みんなそれぞれやりたいことを色々用意していてそれができて満足のいく試合でした。
――副将としての1年を振り返って
楓(村上楓、スポ4=福岡・明光学園)を筆頭にやっていく中で、個人的にはプレー面で「こういうところを直したらいいよ」などとアドバイスをすることが多かったです。試合の中でもプレーで魅せることで、チームを引っ張ったり楓を支えたり、みんなについてきてもらったりしてやってきたので、それが役割分担としてうまくはまったのかなと感じています。
――早稲田大学での4年間のハンドボール生活を振り返って
大学でプレーするまでは試合に自動的に出られる環境だったので、大学に入ってまずそれが崩されて壁を感じました。自分の体が思うように動かないということも大学に入って経験したので、どうしようかたくさん悩んだ時期もありました。また大学では先輩方との関わりが多かったように感じます。先輩の中でまだ下級生で未熟だった自分がどう動いたらいいのかということも悩みました。ですが最終的には自分がやりたいようにやらしてもらえたので、大学でもハンドボール部でプレーできて良かったなと思っています。
――後輩に向けてメッセージを
みんな努力家ですし元々のポテンシャルも間違いなく高くて、どれだけそこを伸ばせるか、成長できるかだと思うので、すごく期待しています。最後までやり切って頑張ってそれぞれの目標を達成してほしいなと思っています。
青木里奈(スポ4=東京・白梅学園)

阿部史歩トレーナー(スポ4=岩手・不来方)

――どのような気持ちで早慶戦に臨みましたか
青木 今日は最後の早慶戦ってことで、全員で楽しめたらいいなと思って挑みました。
阿部 個人としては、最後にユニフォームをいただいて試合に出るってことだったし、チームとしては全員得点という目標があったので、プレッシャーを感じつつも、みんなで楽しもうっていう気持ちで臨みました。
――早慶戦を振り返って
青木 まずは目標だった全員得点ができたので、それがすごく嬉しいです。 個人としても序盤の方で点を決められたし、あんまり綺麗にはいかなかったんですけど、スカイ(プレー)もうまくできて、悔いなく楽しくできたかなっていう感じです。
阿部 私もペナルティスローのチャンスをもらって、1発目でちゃんと決める仕事ができてよかったなというのが個人的な感想です。チームとしてはみんなでシュートを決めた後とか止めた後に盛り上がれたのがよかったかなと思います。
――4年間を振り返って
青木 いろいろと辛いこともあったんですけど、今振り返ってみると、すごく楽しい充実した4年間だったなと思います。それもやっぱりこの同期5人がいてくれたからっていうのがすごく大きくて。この5人でできてよかったなっていうのと、もう5人に感謝です。あ、4人だ。自分入れちゃだめだね(笑)。
阿部 いや、自分に感謝もいいと思う!
青木 じゃあ自分も含めて、この同期でほんとによかったなと、感謝です!
――青木選手は小さい選手が早稲田で活躍する姿を見て、進学を決めたとおっしゃっていました。青木選手の活躍する姿が、今度は次の世代の活力になったと思いますが、どうですか
青木 そう思ってくれたら嬉しいなっていうのと、あとは、高校の直属の後輩とかもいるので、 そういう子たちとか、サイドで一緒に練習したりしてる子たちもいるので、そういう子たちがこれからもっと活躍してくれたら嬉しいなっていう思いです。
阿部 4年間振り返ると、自分はトレーナーになったりだとか、ちょっとうまくいかなくて休部した時期もあって、正直逃げたくなる時期もあったんですけど、里奈も言ったように、この4人がいてくれたからチームに戻ってこようって思ったし、選手じゃなくても頑張れるっていうのを、それこそ里奈が言ってくれて戻るきっかけになったので、ほんとにみんなに感謝の4年間でした。
――後輩へのメッセージお願いします!
青木 後輩たちには、私たちが行けなかったベスト4をぜひ達成してほしいなと思います。
阿部 頑張れ!
(編集、写真 野中美結、渡辺詩乃、権藤彩乃、片山和香、大村谷芳)
編集後記
今年の4年生は下級生の頃から主力として活躍する選手が多い学年であったが、3年時はなかなか勝利をつかむことができず、2部のチームとの入れ替え戦、インカレ初戦敗退を経験した。そんな苦しい時期を越え、最高学年として迎えた2023年。このチームには何が足りないのか、一人一人が考え、5人で話し合った。「4年間一緒にプレーする中で、自然とそれぞれの役割ができている」(浦野詩織、スポ4=愛知・旭丘)と、違ったタイプの5人だからこそ、コート内外でそれぞれがチームに貢献してきた。「走れるチーム」を目指して、きつい練習にも取り組み、試行錯誤を重ねた。4年生の努力が功を奏し、春季リーグでは創部史上二度目となる上位リーグ進出という輝かしい成績を収めた。秋季リーグでは混戦の中結果を出せず、インカレでは目標であるベスト4進出を果たせなかったものの、試合一つ一つを見れば、そこには確かな強さがあった。この1年間、結果にこだわるだけではなく村上楓主将(スポ4=福岡・明光学園)が意識してきたのは、誰が入っても同じようにパスをつなげられるチームだ。早慶戦での18人全員得点は、村上主将の目指してきたチームが目に見えるかたちで体現された。4年生はどんな学年か。みな口をそろえて言うのは「ハンドボールが好きな学年」だ。ハンドボールへの熱い思いや勝利への執念、チームへの愛は人一倍だ。その熱量が一致する5人が先頭に立ってチームを引っ張ったからこそ、チームとしてまとまってこの1年間を戦い抜けたのだろう。人柄も愛され、引退を惜しまれた4年生5人はそれぞれの道に旅立っていく。4年生を慕う後輩たちは、来年度さらなる高みを目指す。

(記事 渡辺詩乃)