ベスト8で終えた全日本学生選手権から約1ヶ月。早稲田アリーナにて早慶定期戦(早慶戦)が開催された。前半から慶大に対して…

 ベスト8で終えた全日本学生選手権から約1ヶ月。早稲田アリーナにて早慶定期戦(早慶戦)が開催された。前半から慶大に対して圧倒的な強さを見せつける早大。前半を12点差で折り返すと後半もその勢いを落とさず、堅い守備と攻めの攻撃で34―14と大勝を収めた。目標としていた全員得点を見事に達成し、充実した試合で1年を締めくくった。

   

シュートを放つ山野

 開始早々、村上楓主将(スポ4=福岡・明光学園)が速攻からのシュートで先制すると、勢いに乗った早大は堅いディフェンスからオフェンスへつなげ山本桃虹(スポ3=東京・佼成学園女)、青木里奈(スポ4=東京・白梅学園)が次々とゴールを重ねる。その後も井橋萌奈(スポ1=東京・白梅学園)が素早いサイドシュート、山田梨央(スポ2=千葉・昭和学院)が青木のパスから強烈なシュートをそれぞれ決め、慶大との差を引き離す。前半9分、青木から村上楓主将(スポ4=福岡・明光学園)への華麗なスカイプレーで会場全体を沸かせると、途中出場した神谷映里佳(スポ1=愛知淑徳)、江頭理沙(スポ1=東京・ICU) 、後藤明香里(スポ2=東京学芸大付)もサイドシュートを決め全員得点に向けて弾みをつける。続けて、リバウンドボールを石坂美紀(スポ1=千葉・昭和学院)が押し込み、ゴールへの執念を見せる。そして、前半終了間際ペナルティスローを獲得すると、選手からトレーナーに転身しチームを献身的に支えてきた阿部史歩トレーナー(スポ4=岩手・不来方)がコートに登場。会場が注目する中、見事ゴールを決め18―6で前半を終えた。


ペナルティースローを放つ阿部

 後半開始直後、大野蒔絵(スポ1=埼玉・市立浦和)がサイドシュートを決めると、里村采音(商1=岩手・不来方)がエースのポジションからカットイン。後半6分には相手のペナルティスローを作本夕莉(スポ1=福岡・明光学園)が阻止する。その後も山野紗由(スポ2=北海道・釧路江南) の強烈なミドルシュート、小原彩理(スポ2=東京・成蹊)の得点でベンチは大きな盛り上がりを見せる。後半11分には、けがでリハビリ中の木村百花(スポ3=東京・白梅学園)が村上が体を張って獲得したペナルティスローを決め切る。木村の元には同期の鶴田文乃(スポ3=山梨・日川) と山本が真っ先に駆け寄り、喜びを分かち合った。この木村の得点で全員がシュートを決め、目標であった全員得点を達成した。メンバーやポジションを入れ替えながら戦ってきた中、後半終盤には今年度のスターティングメンバーで試合を締めくくった。杉浦亜優(スポ2=愛知・名経大市邨)のポストシュートや村上のステップシュート、井橋のパスから浦野詩織(スポ4=愛知・旭丘)のスカイプレーなど、それぞれが力を出し切った。試合最後のディフェンスでは、守護神・川村夏希(スポ4=東京・佼成学園女) がフリーシュートを2本連続で止め、相手の追加点を許さず34-14で慶大に完勝した。


ペナルティースローを決めた木村に駆け寄るチームメイト

 全員得点を目標として臨んだ第20回早慶戦。この1年間、結果にこだわるだけではなく、「誰が入っても同じように」(村上)と、チームとして取り組んできた集大成が、伝統の早慶戦で全員得点というかたちで体現された。早慶戦は4年生にとって引退試合となる。4年生の勇姿やチームに向き合う姿勢、ハンドボールへの熱い思いは、後輩に、そして次世代の早稲田女子ハンドボール部に引き継がれるだろう。 


試合後の集合写真

(記事 大村谷芳、渡辺詩乃 写真 野中美結、権藤彩乃、片山和香)

全日本選手権
早大3418-6
16-8
14慶大
スタメン
GK 川村夏希(スポ4=東京・佼成学園女)
LW 井橋萌奈(スポ1=東京・白梅学園)
LB 浦野詩織(スポ4=愛知・旭丘)
PV 杉浦亜優(スポ2=愛知・名経大市邨)
CB 村上楓(スポ4=福岡・明光学園)
RB 山本桃虹(スポ3=東京・佼成学園女)
RW 青木里奈(スポ4=東京・白梅学園)
途中出場
阿部史歩トレーナー(スポ4=岩手・不来方)
木村百花(スポ3=東京・白梅学園)
鶴田文乃(スポ3=山梨・日川)
山野紗由(スポ2=北海道・釧路江南)
山田梨央(スポ2=千葉・昭和学院)
後藤明香里(スポ2=東京学芸大付)
小原彩理(スポ2=東京・成蹊)
作本夕莉(スポ1=福岡・明光学園)
石坂美紀(スポ1=千葉・昭和学院)
里村采音(商1=岩手・不来方)
大野蒔絵(スポ1=埼玉・市立浦和)
江頭理沙(スポ1=東京・ICU)
神谷映里佳(スポ1=愛知淑徳)
 

 

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