高校テニスの日本一を争う「第74回全国高等学校対抗テニス大会(団体)/第107回全国高等学校テニス選手権大会(個人単複)」〈南東北インターハイ〉は8月1日、福島県の會津風雅堂に全国の予選を勝ち抜いた高校生プレーヤーたちが集結し、開会式が行…
高校テニスの日本一を争う「第74回全国高等学校対抗テニス大会(団体)/第107回全国高等学校テニス選手権大会(個人単複)」〈南東北インターハイ〉は8月1日、福島県の會津風雅堂に全国の予選を勝ち抜いた高校生プレーヤーたちが集結し、開会式が行われた。
テニス競技は明日2日(水)から4日(金)まで団体戦が、5日(土)から8日(火)まで個人戦が、会津総合運動公園テニスコートを舞台に争われる。
開会式で選手宣誓を行ったのは、福島県代表・安積高校男子テニス部主将の名子弥希選手と磐城桜が丘高校女子テニス部主将の高橋佳乃子選手。
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2011年3月11日に発生した東日本大震災では、
東北地方の多くの場所に甚大な被害が生じました。
私たちはまだ小学生でしたが、事の大きさに、ただ戸惑うしかありませんでした。
私の住む福島県いわき地方でもたくさんの方が亡くなりました。
原子力発電所の事故により、福島県内では屋外での活動を自粛していた時期もありました。
時が前に進まないように感じていたものです。
今でも風評被害に苦しんでいる福島県民の方もいます。
確かに原発の問題は収束しておらず、いまだに自宅に帰ることができない高校生の仲間もいます。
しかし、あのとき止まった時間は、今、確実に動いています。
私たちは仲間とともに、元気にテニスをすることができています。
「福島県の高校生は元気だ」「福島は元気だ」「東北は元気だ」ということを
全国の皆様に発信したいと思います。
さらに大震災のときには、たくさんの方々に様々な支援をいただきました。
私たちがその支援にお返しするためには、福島県および東北各県代表選手の力の限りを尽くしたプレー、
そして福島県内から集まった補助員の精一杯の活躍しかありません。
私たちを心配していただいた多くの方々に、この大会を通して恩返しするつもりです。
宣誓
私たち選手一同は、日頃鍛えた力を出し切り、全国の応援してくださっている皆様に
私たちの力、私たちの感謝の心を見せられるよう、最後まで戦い抜くことを誓います。平成29年8月1日
選手代表
安積高校 男子テニス部主将 名子弥希
磐城桜が丘高校 女子テニス部主将 高橋佳乃子(テニスマガジン/Tennis Magazine)