今週の日曜日は、中京競馬場でチャンピオンズカップ(GI)が行われます。  チャンピオンズCと名称が変更された14年以降の9レースにおける年齢別成績を見ると、5歳馬が最多の3勝を挙げています。ただ、3歳馬や4歳馬、6歳馬もそれぞれ2勝して…

 今週の日曜日は、中京競馬場でチャンピオンズカップ(GI)が行われます。

 チャンピオンズCと名称が変更された14年以降の9レースにおける年齢別成績を見ると、5歳馬が最多の3勝を挙げています。ただ、3歳馬や4歳馬、6歳馬もそれぞれ2勝しており、幅広い年齢の馬が活躍しています。

 ただ、単勝回収率を見ると3歳馬や4歳馬、5歳馬は100%を下回っていますが、6歳馬は274%と優秀な数値をマークしています。高い期待値を求めるのであれば、6歳馬を中心に見るのがいいのではないのでしょうか。

 そんな今年のチャンピオンズCには15頭がエントリー。上位人気馬はデビューから5戦5勝と負け知らずのセラフィックコール、前走南部杯(JpnI)で圧倒的な強さを見せたレモンポップ、前走JBCレディスクラシック(JpnI)を制したアイコンテーラー、GI/JpnIを3勝しているテーオーケインズなどがいます。

 その他にも昨年のチャンピオンズCで2着に好走したクラウンプライドや前走のシリウスS(GIII)を勝ったハギノアレグリアス、近走が安定感抜群のグロリアムンディなども出走を予定しています。

 ダートの一線級が揃ったチャンピオンズCでAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆引退前のもう一花に期待

 今週のチャンピオンズCでAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるテーオーケインズでした。

 週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を押しているようです。

 テーオーケインズは6歳の牡馬。これまでにGI/JpnIは21年帝王賞(JpnI)、21年チャンピオンズC(GI)、22年JBCクラシック(JpnI)を勝利。今年のドバイワールドC(G1)では世界の強豪相手に4着と善戦していますし、その能力の高さに疑う余地はありません。

 特に21年のチャンピオンズCは2着に6馬身差をつける圧勝。チャンピオンズCが開催される中京では22年の平安S(GIII)でも快勝しており、この舞台に高い適性があるのは証明済みです。

 昨年のチャンピオンズCでは1番人気で4着と結果を残せませんでしたが、これは外目の枠(6枠12番)で道中は外々を回らざるを得なかった事が敗因と言えます。それでも勝ち馬とは0秒3差でしたので、能力や適性の高さは十分に示した内容と言えるのではないでしょうか。

 今年のチャンピオンズCは3枠4番と内目の枠を引け、この枠ならば距離ロスを抑えた競馬が出来ますし、昨年のような外々を回る形とはならないはずです。圧勝した21年のチャンピオンズCも3枠でしたし、これは吉兆と言えるでしょう。

 テーオーケインズは年内での引退、種牡馬入りが決まっています。年末の東京大賞典(GI)がラストランになるかもしれませんが、今回のチャンピオンズCで引退レースとなる可能性もあります。

 是非、テーオーケインズには引退前にもう一花咲かせてもらいたいと思いますし、AIも太鼓判を押しているほどですからここは実力馬の走りに期待したいところです。