<大相撲十一月場所>◇千秋楽◇26日◇福岡・福岡国際センター 絶体絶命かと思いきや、そこから逆転劇を収める業師の姿に相撲ファンも惚れ惚れ。前頭筆頭・宇良(木瀬)と前頭七枚目・北青鵬(宮城野)の一番では、宇良が差手を挟み込まれるも、その体勢か…

<大相撲十一月場所>◇千秋楽◇26日◇福岡・福岡国際センター

 絶体絶命かと思いきや、そこから逆転劇を収める業師の姿に相撲ファンも惚れ惚れ。前頭筆頭・宇良(木瀬)と前頭七枚目・北青鵬(宮城野)の一番では、宇良が差手を挟み込まれるも、その体勢から見事に抜け出し、勝利を収め、館内は大きく沸いた。

【映像】宇良、絶体絶命から北青鵬を吹っ飛ばす大逆転劇

 身長175センチ、体重143キロの宇良に対し、北青鵬は身長204センチ、体重181キロ。現役の関取では最長身の北青鵬は立ち合い後すぐに、相手の両腕を抱え込んだ。動けない宇良の姿を見て、ABEMAの実況席に座った元NHK大相撲中継でお馴染みの藤井康生アナウンサーは「がっちり抱え込みました北青鵬。肩まで入ってますが、ちょっと宇良も身動きが取れないような状況。極めようとしています」と伝えた。

 しかし、次の瞬間に宇良は北青鵬の体からするりと抜けて、肩透かしにいった。その後、北青鵬がバランスを崩したところを確認した宇良は下から押し出して、見事逆転劇を収めた。宇良は8勝7敗と勝ち越しを決め、一方の北青鵬は7勝8敗で負け越しとなった。

 この取組を受け、解説を務めていた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「宇良は肩透かしによって北青鵬の上体を崩しているんです。行けるなと判断した時に下から攻めていきましたね」と勝因について分析。藤井アナが「しかし、宇良は(北青鵬の体から)よく抜けましたね」と聞くと、花田氏は「中が見えないから、どういう風に極めるかで全然状況は変わったくるんです。それは宇良だけがわかっていて、抜けられるということは完全に入ってなかった。北青鵬からするとこの負け方は本当に悔しいでしょうね」と話していた。

 絶体絶命の場面からの宇良の逆転劇を受け、視聴者からは「うめえええええ」「これはさすがの宇良www」「宇良ちゃんすっごいパワフル!!すっご…!!」「うららしい」「宇良~~~!勝ち越し~~!北青鵬を吹っ飛ばした~!」などの声が寄せられていた。
(ABEMA/大相撲チャンネル)