格闘技イベント『UFC214』が7月29日に米国カリフォルニア州アナハイム・ホンダセンターで行われた。メインイベントのUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチでは、挑戦者で前王者のジョン・ジョーンズが王座返り咲きを果たした。

ジョーンズが絶対王者としてライトヘビー級に君臨していた2015年1月。無敗の挑戦者として挑んだのがダニエル・コーミエだった。ジョーンズはレスリング五輪代表のコーミエからテイクダウンを奪い、判定で勝利して8度目の防衛を果たしている。

それからジョーンズとコーミエの再戦は何度か計画されてきた。しかし、ジョーンズは交通事故を起こして王座剥奪と無期限出場停止になり、オクタゴンから姿を消した。2016年4月に復帰して正規王者コーミエの負傷中にライトヘビー級暫定王者となるも、期待された統一戦はジョーンズの薬物違反により中止。

今回の試合で長期出場停止が明け、ジョーンズは1年3ヶ月ぶりにオクタゴンに戻って来た。

入場からブーイングを浴びるジョーンズ。だが意に介した様子なく第1ラウンドを迎えると、長い手足を生かした打撃で主導権を握る。コーミエも左右のパンチで打ち返していった。

第2ラウンドも下段への蹴りやボディ打ちで攻めるジョーンズ。コーミエはバッティングで右目の横をカットするが、出血にも構わず左右のフックでプレッシャーをかけていった。

第3ラウンドも互いの打撃が交錯する。上下の打ち分けで攻めるジョーンズに対し、コーミエも力強いフックを見舞っていく。片時も目の離せない攻防だが勝負は一瞬だった。

ジョーンズの左ハイキックがヒットしてコーミエが後退。金網際まで退いた相手にジョーンズの跳びヒザ蹴り。クリーンヒットはしなかったがバランスを崩してコーミエが倒れる。そこへ追撃の拳を休まず打ち続けるとレフェリーが止めに入った。

数年がかりのライバル対決に勝利したジョーンズは試合後、「最高の瞬間だ。家族やファン、チームメート、自分自身も落胆している瞬間があった。それを挽回してここまで来た。自分を支えてくれたすべての人にありがとうと言いたい。俺のことを嫌いな人や否定的な人がいることも分かってるけど、そういう人の存在も俺のモチベーションになった。とにかく、みんなに感謝しているし愛してる」とコメントしている。

この試合にはファンから、「コーミエの鉄拳制裁を期待したけどジョーンズ強かった」「ブランクもなんの。やっぱ強いわ」「ヘビー級には行かないのかな。ライトヘビーでは勝てる選手いないだろ」「あれだけバチ当たりフラグ立ててるのにバッキバキに折ってく」などの声が寄せられている。

ジョン・ジョーンズ(2017年7月29日)(c) Getty Images

ジョン・ジョーンズ(2017年7月29日)(c) Getty Images