矢作芳人厩舎の超高額馬2頭、シンエンペラー(牡2、栗東・矢作芳人厩舎)とホウオウプロサンゲ(牡2、栗東・矢作芳人厩舎)が、京都2歳ステークス(2歳・GIII・芝2000m)で激突する。  シンエンペラーは父Siyouni、母Starle…

 矢作芳人厩舎の超高額馬2頭、シンエンペラー(牡2、栗東・矢作芳人厩舎)とホウオウプロサンゲ(牡2、栗東・矢作芳人厩舎)が、京都2歳ステークス(2歳・GIII・芝2000m)で激突する。

 シンエンペラーは父Siyouni、母Starlet's Sister、母の父Galileoという血統。全兄のSottsassは19年の仏ダービー、20年のガネー賞、凱旋門賞とG1を3勝。半姉SistercharlieはG1・7勝の名牝である。馬主は藤田晋氏。22年のアルカナ・ドーヴィル1歳セールにて210万ユーロ、日本円にして約3億円で落札された。

 今月4日の新馬戦(東京芝1800m)では好位から抜け出し、3馬身差の楽勝。いい意味で欧州血統らしくない素軽さを見せ、いきなりの重賞挑戦でも十分に期待できる走りだった。

 一方のホウオウプロサンゲは父キズナ、母セルキス、母の父Monsunという血統。半兄は19年の牡馬クラシックで2着、3着、3着と活躍したヴェロックス。馬主は小笹芳央氏。21年のセレクトセール当歳セッションにて4億1000万円(税抜)で落札された。

 こちらは7月の新馬戦(新潟芝1800m)でデビューし、2戦目で初勝利。リフレッシュを挟み、前走のアイビーSはスローペースで逃げて、ダノンエアズロックから3/4馬身差の2着に。惜しくも連勝はならなかったが、オープンにメドを立てる内容だった。

 良血揃いの矢作厩舎においても、とりわけ注目を集める2頭。総額7億円超えの直接対決を制し、クラシックに一歩前進となるのはどちらか。要注目の一戦である。