鹿島アントラーズの公式ユーチューブチャンネルに1本の動画が投稿された。11月19日に行われた試合のハイライト映像には、…
鹿島アントラーズの公式ユーチューブチャンネルに1本の動画が投稿された。11月19日に行われた試合のハイライト映像には、称賛されたある場面も収録されている。
この日、カシマスタジアムで行われたのは本山雅志氏の引退試合だ。鹿島の10番を背負って数々のタイトル獲得に活躍した本山氏の節目の舞台に駆けつけようと、サッカー元日本代表の小野伸二や稲本潤一、鹿島のレジェンドであるジーコ氏や本田泰人氏、柳沢敦氏や名良橋晃氏が参加。さらに、ヴィッセル神戸の大迫勇也や浦和レッズの興梠慎三も駆け付けた。
それだけに、試合中も本山氏に花を持たせようとピッチの上で好パスを提供する場面も。それはサポーターも一緒で、本山氏の十八番であるドリブルを求める声がゴール裏から発せられた。直後、本山氏がボールを持ってドリブルを開始――という絶好の場面が訪れたが、主審は直前に自身にボールが当たったとして笛を鳴らす。そこでサポーターから大きなブーイングが発生したことで本山氏のドリブルチャンスを潰したことに気がつき、主審は笑顔で手を合わせて謝罪するなど、和やかな空気に包まれていた。
しかし、主審はその“ミス”を帳消しにするファインプレーを見せた。後半42分の場面である。パスに抜け出した柳沢敦氏が、ペナルティエリア手前で倒される。主審はすぐに笛を吹いて絶好の位置でのFKの判定を下す。
そこに、ボールを持った土居聖真が近づくと、右手で口を隠して主審に何かを囁く。その次の瞬間、主審はVARのアクションをしたうえで、PKへと判定を変更したのだ。もちろん、この試合にVARは用いられていない。本山氏に花を持たせるための粋な判定を見せたのだ。
■「引退試合で存在しないVARでPKに」
この判定は、SNS上でもサポーターから絶賛の声が相次いだ。
「脳内VARでの判定変更」
「空気読む審判と偽VAR」
「フリーキックが高速VAR発動でPKになり本山ゴール決める」
「引退試合で存在しないVARでPKに」
「個人的には、エリア外のFKをPKに逆VAR(?)してくれた審判に大拍手でした笑」
「VAR無いのに「VAR!PK!」はめっちゃ笑った ゲームをより良くする感じ好き」
「VAR無いのにPKにし、モトやんに点を入れさせようとする審判のNICEジャッジ計らいも良かったです」
本山氏はこのPKをきっちり決めて、この試合で2点目をゲット。さらに後半アディショナルタイムにも得点を決めてハットトリックを決めている。
サポーター、主審、参加選手みんなで作り上げたこの試合だが、そんな気持ちを持たせた本山氏の人柄もあってのもの。そして、鹿島というクラブの濃厚なサッカー文化があればこその場面だった。