19日、京都競馬場で行われた第40回マイルCS(3歳上・GI・芝1600m)は、道中は後方に構えた藤岡康太騎手騎乗の5番人気ナミュール(牝4、栗東・高野友和厩舎)が、直線で外から一気に各馬を差し切り、中団から脚を伸ばした3番人気ソウルラ…

 19日、京都競馬場で行われた第40回マイルCS(3歳上・GI・芝1600m)は、道中は後方に構えた藤岡康太騎手騎乗の5番人気ナミュール(牝4、栗東・高野友和厩舎)が、直線で外から一気に各馬を差し切り、中団から脚を伸ばした3番人気ソウルラッシュ(牡5、栗東・池江泰寿厩舎)にクビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分32秒5(良)。

 さらに1/2馬身差の3着に7番人気ジャスティンカフェ(牡5、栗東・安田翔伍厩舎)が入った。なお、1番人気シュネルマイスター(牡5、美浦・手塚貴久厩舎)は7着に、2番人気セリフォス(牡4、栗東・中内田充正厩舎)は8着に終わった。

 勝ったナミュールは、父ハービンジャー、母サンブルエミューズ、その父ダイワメジャーという血統。春のヴィクトリアマイル、安田記念は不利などで悔しい結果になったが、前走の富士Sに続く連勝でその悔しさを晴らして悲願のGI制覇を成し遂げた。牝馬によるマイルCS制覇は2020・21年のグランアレグリア以来で7頭目(8回目)。騎乗予定だったR.ムーア騎手の落馬負傷により急遽の乗り替わりとなったが、藤岡康太騎手がビッグタイトルに導いた。

【マイルCS】1984年に創設。日本における競走体系は長らく長距離路線が重視されていたが、近代競馬においてスタミナとともにスピードも重視されるようになり、短距離路線についても整備が図られた。レース名の通りマイラーのチャンピオンを決める一戦として、春の「安田記念」と並び短距離路線の大目標となっている。20年〜22年は京都競馬場の整備工事に伴い、阪神競馬場で開催されたが、今年は4年ぶりに京都へと帰ってくる。また、08年に創設された秋季国際GI競走シリーズ「ジャパン・オータムインターナショナル」にも指定。

【勝ち馬プロフィール】
◆ナミュール(牝4)
騎手:藤岡康太
厩舎:栗東・高野友和
父:ハービンジャー
母:サンブルエミューズ
母父:ダイワメジャー
馬主:キャロットファーム
生産者:ノーザンファーム

【全着順】
1着 ナミュール 5人気
2着 ソウルラッシュ 3人気
3着 ジャスティンカフェ 7人気
4着 エルトンバローズ 4人気
5着 ダノンザキッド 6人気
6着 イルーシヴパンサー 11人気
7着 シュネルマイスター 1人気
8着 セリフォス 2人気
9着 レッドモンレーヴ 8人気
10着 エエヤン 10人気
11着 ビーアストニッシド 16人気
12着 ソーヴァリアント 9人気
13着 ダノンスコーピオン 15人気
14着 マテンロウオリオン 13人気
15着 バスラットレオン 14人気
16着 セルバーグ 12人気