<大相撲十一月場所>◇七日目◇18日◇福岡・福岡国際センター 幕内で8年半ぶりの水入り。前頭七枚目・北青鵬(宮城野)と前頭五枚目・翠富士(伊勢ヶ濱)の一番は、4分超の激闘となり、こう着状態が続く中で両力士よりも先に動いたのは行司だった。この…

<大相撲十一月場所>◇七日目◇18日◇福岡・福岡国際センター

 幕内で8年半ぶりの水入り。前頭七枚目・北青鵬(宮城野)と前頭五枚目・翠富士(伊勢ヶ濱)の一番は、4分超の激闘となり、こう着状態が続く中で両力士よりも先に動いたのは行司だった。この姿に視聴者からは「レアだな」「水入りキター」などといった声が続々と寄せられた。

【映像】行司が「水入り」呼びかける瞬間

 翠富士は右を深く差して頭をつけ、北青鵬は左上手でこらえる展開が続いた。翠富士が身長204センチの北青鵬に対し、足技や下手投げを繰り出すも、決め手を欠き、4分が経過したところで行司の木村寿之介が動き、水入りとなった。この姿に館内は騒然。ABEMAで実況を務めていた高橋大輔アナウンサーは「珍しい光景ですね。久しぶりに見ました」と伝えた。

 約2分30秒の中断を経て、同じ体勢から取組は再開。その後もしばらくこう着状態が続いたが、最後は下手投げを打った翠富士を北青鵬が上から押しつぶし、長い相撲の決着がようやくついた。なお、ABEMAが相撲中継を始めてから幕内で水入りが起きたのは、これが初めて。

 決着の瞬間を受け、同じく解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「翠富士、相手の内に入って下手投げに出るんですけど、あんまり足が掛かってなかったですね。やはり大きい人が有利でそのまま倒れてしまったんですけど、できるだけ踵の位置を引っ掛けて」とアドバイスしていた。

 水入りも生まれた身長差30センチ対決。コメント欄には「すげぇの見られた」「ふぁ?」「水入りわーい」「へぇ珍しい」「初めて見た」「8年半ぶりだって!」など驚きの声が続々と寄せられていた。
(ABEMA/大相撲チャンネルより)