美人勝負師の最終結論熊江琉衣~マイルCS編マイルCSの予想をしてくれた熊江琉衣さん。photo by Imaizumi Kakeru  初めまして、熊江琉衣です。このたび、スポルティーバで予想を披露させていただくことになりました! 競馬は私…

美人勝負師の最終結論
熊江琉衣~マイルCS編



マイルCSの予想をしてくれた熊江琉衣さん。photo by Imaizumi Kakeru

 初めまして、熊江琉衣です。このたび、スポルティーバで予想を披露させていただくことになりました!

 競馬は私にとって、一番と言っていいほどの趣味。もともと中央競馬の馬券をよく買っていたのですが、TCK東京シティ競馬の公式YouTube生配信番組『ウマきゅん』に出させていただくようになってからは、地方競馬にもどっぷりハマっています(笑)。

 中央競馬はデータが多く"分析しがい"があるイメージ。一方、地方競馬は頭数が少ないレースでも荒れやすく、難しい印象ですね。大井競馬場は最近砂の入れ替えがあり、今はその傾向をつかんでいる段階ですが、毎レース真剣に検討しています。

 一口馬主もやっていて、GIマイルCS(11月19日/京都・芝1600m)に出走するバスラットレオンを所有する広尾レース(株)には、私も出資している馬がいます。バスラットレオンには出資できなかったのですが、そんな縁もあるので頑張ってほしいですね。

 ということで、そのマイルCSを予想したいと思います。

 今年の秋のGIシリーズは、私的にはかなり苦戦しています。"荒れる"地方競馬にハマりすぎたせいか、中央でも穴を狙い続けてきたのですが、ここまでのGIは比較的堅い決着ばかりで......。

 マイルCSも、有力馬で決まる傾向が強く、過去10年で10番人気以下の伏兵が馬券に絡んだことがありません。基本的には上位人気馬を中心に考えてみたいと思っています。

 まず挙げたいのは、セリフォス。不動の本命です。なぜなら、このレースはリピーターが強く、セリフォスは昨年の勝ち馬ですから。後方に待機して、大外から豪快に差しきった内容もよかったですよね。

 先行策もとれるタイプで、今回は鞍上が川田将雅騎手。好位につけて抜け出す形が得意なジョッキーですから、ここもある程度の位置につけて押しきる競馬になるのかな、とイメージしています。

 次に注目しているのは、ソウルラッシュ。前走のGIII京成杯オータムハンデ(9月10日/中山・芝1600m)では59kgという重い斤量を背負って勝っていますし、マイルCSと同じ京都・芝1600mが舞台のGIIマイラーズC(4月23日)でも、強豪相手に僅差の3着と奮闘しました。コース適性は高いと思います。

 そして何より、手綱を取るのがジョアン・モレイラ騎手というのが魅力。これまでに「この馬、そんな力を持っていたんだ」という騎乗を何度も見せてきて、騎乗馬の"眠っていたギア"を引き出してくれるジョッキーのような印象があります。ソウルラッシュもモレイラ騎手の手腕によって、大化けしてくれるのではないでしょうか。

 ここ最近のマイルCSは3歳馬の活躍が目立っていますから、エルトンバローズにも期待しています。わずか1kgとはいえ、斤量が古馬より軽くなるのは有利に働くはず。どのレースでも好位につけて、安定した走りを見せてくるのも心強いです。

 前走のGII毎日王冠(10月8日/東京・芝1800m)では、"春のマイル王"ソングラインを負かしました。もちろん、先を見据える同馬は仕上がり途上だったと思いますが、それでも勝ちきったのは大きいですよね。今回も十分期待できそうです。

 有力視している馬としては、シュネルマイスターも外せません。やっぱり、鞍上のクリストフ・ルメール騎手は怖いですよね。秋のGI3連勝中、というのは強烈です。

 個人的には、先週のGIエリザベス女王杯に騎乗したブレイディヴェーグは厳しいかなと思っていたのですが、終わってみれば、危なげないレースぶりで人気に応えて快勝。あの騎乗を見たら、今回も軽視できませんよね。シュネルマイスター自身も、実力に疑いようはありません。ここでも好勝負必至でしょう。

 予想の中心と考えているのは、ここまでに挙げた4頭。あとは少し穴っぽいところで、ソーヴァリアント、ダノンザキッド、レッドモンレーヴあたりを馬券に絡めようかと考えています。

 ソーヴァリアントについては、"GIハンター"であり、このレースで歴代最多の4勝を挙げている池添謙一騎手とのコンビに惹かれます。ダノンザキッドは、リピーターが強いこのレース、一昨年3着、昨年2着の実績は怖いですよね。

 レッドモンレーヴは、前走のGII富士S(10月21日/東京・芝1600m)の内容がいいと感じました。ナミュールの2着に敗れましたが、上がり33秒7はナミュールよりコンマ1秒速く、メンバー最速。大崩れもしていませんし、ここでもチャンスはありそうです。

 人気上位が強いマイルCSですが、これら穴馬が少しでも馬券圏内(3着以内)に食い込んでくれたら好配当も期待できそう。いずれにしても、熾烈な争いを制すのはどの馬か。注目です。