男子テニスの最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は大会2日目の13日、シングルスのレッドグループ第1戦が行われ、第3シードのD・メドベージェフが第5シードのA・ルブレフを6-4, 6-2のストレートで破り、…

男子テニスの最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は大会2日目の13日、シングルスのレッドグループ第1戦が行われ、第3シードのD・メドベージェフが第5シードのA・ルブレフを6-4, 6-2のストレートで破り、初戦を白星でスタートした。ハードコートでのマッチ勝利数は今季48となりツアー参加選手で1位となっている。
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Nitto ATPファイナルズはシーズンの獲得ポイント上位8選手のみが出場できる大会で、2009年から2020年まではロンドンのO2アリーナで、2021年以降はトリノのパラ・アルピツアーで熱戦が繰り広げられている。
8選手が4人ずつ2グループに分かれてラウンドロビン方式で争われる同大会。勝ち上がりによってはラウンドロビンで1度敗れた選手も優勝の可能性もあるほか、ラウンドロビンで戦ったカードが決勝で対戦することもあり、普段のツアー大会とは異なったレギュレーションとなる。
この日はメドベージェフが序盤から主導権を握る展開となり10本のサービスエースを記録。ファーストサービスが入ったときには83パーセントの高い確率でポイントを獲得した。サービスゲームでは7度のブレークチャンスを与えるなどピンチは多かったが、ブレークは許さず。リターンゲームでは10度のブレークポイントのうち3度のブレークに成功し結果的には1時間31分で勝利となった。
試合後にメドベージェフは親友であるルブレフを下したことについて「気分良いね。その状態でコートに立つことができていたよ」とコメント。
「第1セットは本当に難しかった。クラッチの瞬間でなんとか少しだけ優位に立つことができたよ。それが第2セットで助けになった。本当にうれしいね。僕はサーブやリターン後の3球目でアグレッシブにプレーするのが好きだ。でも、ルブレフは僕に他の選択肢を与えないようなスタイルをプレーする。なぜなら僕にはアルカラスや、おそらくチチパスほどの力がないからね(笑)」
「だから左右に行って相手を動かそうとする、少し違うスタイルだ。でも、彼(ルブレフ)はそういう試合がとても上手なんだ。すると何が起こるかというと、僕らは走って、走って、走って、走って、走らなければ勝てない。それが互いに与えられた唯一の突破口なんだ」
同日にはレッドグループのもう1試合、第2シードのC・アルカラス(スペイン)と第7シードのA・ズベレフ(ドイツ)の一戦も行われ、ズベレフが6-7 (3-7), 6-3, 6-4のフルセットで破り勝利している。
メドベージェフは予選ラウンドロビン第2戦でズベレフと、ルブレフはアルカラスと対戦する。
<Nitto ATPファイナルズの組合せ>
【グリーングループ】
N・ジョコビッチ(セルビア):1勝0敗
J・シナー(イタリア):1勝0敗
S・チチパス(ギリシャ):0勝1敗
H・ルーネ(デンマーク):0勝1敗
【レッドグループ】
A・ズベレフ:1勝0敗
D・メドベージェフ:1勝0敗
A・ルブレフ:0勝1敗
C・アルカラス:0勝1敗