<大相撲十一月場所>◇初日◇12日◇福岡・福岡国際センター  前頭六枚目・湘南乃海(高田川)と前頭五枚目・翠富士(伊勢ヶ濱)の一番では、長い相撲の末に、軍配は湘南乃海に上がった。しかし、際どい勝負に審判団から物言いがついた。審判団の協議が終…

<大相撲十一月場所>◇初日◇12日◇福岡・福岡国際センター

 前頭六枚目・湘南乃海(高田川)と前頭五枚目・翠富士(伊勢ヶ濱)の一番では、長い相撲の末に、軍配は湘南乃海に上がった。しかし、際どい勝負に審判団から物言いがついた。審判団の協議が終わり、話がまとまったかと思ったら解散直後に“再集結“する珍しい一幕もあり、その際には館内からどよめきが起こっていた。

【映像】審判団、解散直後の“再集結“に館内どよめき

 湘南乃海と翠富士は組み合うと、長らくこう着状態が続いた。お互い、攻め手を欠いていたが、離れたところで、湘南乃海が叩き込んで、翠富士は土俵に沈んだ。一方、湘南乃海の足が土俵外に先に出ているようにも見え、軍配は湘南乃海に上がったものの、審判団から物言いがついた。取組自体は1分41秒の長い相撲だった。

 土俵上に集結した勝負審判を務める親方たち。ビデオ室とやり取りをしながら協議を進め、話がまとまり解散と思いきや、正面審判を務める浅香山親方の呼びかけにより、再び土俵の中心に再集結する場面も。これに館内からはどよめきが起こり、ABEMAで解説を務めていた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「やっぱり迷ってますね」とコメントしていた。

 これを経て、土俵下に戻った浅香山親方は「協議の結果、翠富士の手が先についており、軍配通り、湘南乃海の勝ちと致します」と説明。熱戦を受け、花田氏は「両者、良い相撲でしたね。良い汗かいてます」と話していた。

 審判団が決めかねるほどの白熱の一番が行われていたが、行司の冷静な裁きを受け、ABEMAの視聴者からは「行司よくみていたな」といった称賛の声が到着。また、審判団が再集結する珍しい一幕には「フェイントかけてきたw」「戻ってきた」などとコメントしていた。
(ABEMA/大相撲チャンネル)