女子テニスの国別対抗戦ビリー・ジーン・キング・カップ by Gainbridge ファイナルズ(スペイン/セビリア、室内ハード)は12日、決勝トーナメント準決勝が行われ、カナダが優勝11回を誇るチェコを2勝1敗で破り、大会初の決勝進出を果…

女子テニスの国別対抗戦ビリー・ジーン・キング・カップ by Gainbridge ファイナルズ(スペイン/セビリア、室内ハード)は12日、決勝トーナメント準決勝が行われ、カナダが優勝11回を誇るチェコを2勝1敗で破り、大会初の決勝進出を果たした。
>>望月 慎太郎、島袋 将ら兵庫CH組合せ<<
2020年に採用された新フォーマットでは12カ国が3チームによる4つのラウンドロビン・グループに分かれ、総当たり戦を行い、各グループの1位4チームが決勝トーナメントに進出して優勝チームが決定。試合はベスト・オブ・3セットマッチ(ダブルスの第3セットは10ポイントのマッチタイブレーク)で行われ、シングルス2試合とダブルス1試合で争われる。
チェコと対戦したカナダはシングルス第1試合、世界ランク258位のM・スタクシッチ(カナダ)が同10位のB・クレチコバ(チェコ)にストレートで敗れ、後が無くなる。それでも第2試合に登場した世界ランク35位のL・フェルナンデス(カナダ)が同7位のM・ボンドロウソワ(チェコ)をフルセットで撃破。勝敗はダブルスに委ねられることとなった。
迎えたダブルス、シングルス第2試合で勝利した21歳のフェルナンデスがダブルス世界ランク8位のG・ダブロウスキ(カナダ)とペアを組み出場。今年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)を含む3大会で優勝したクレチコバ/ K・シニアコバ(チェコ)組と顔を合わせた。
第1セット、互いにブレークチャンスを与えずサービスをキープし終盤へ。第11ゲーム、フェルナンデス/ダブロウスキ組は相手のミスから得た1度のブレークポイントをものにしブレークに成功。サービング・フォー・ザ・セットとなった第12ゲームをラブゲームでキープし先行する。
続く第2セット、第7ゲームでフェルナンデスが放ったショットを相手が返せずネットにかけカナダ・チームがブレークに成功。しかし、直後の第8ゲームでこの試合初のブレークを許しタイブレークにもつれ込む。それでも集中力を切らさなかったフェルナンデス/ダブロウスキ組は2度のミニブレークに成功し、1時間49分で勝利した。
フェルナンデスの活躍で大会初の決勝進出を決めたカナダは決勝で過去4度優勝(2006年,2009,2010年,2013年)しているイタリアと対戦する。イタリアは準決勝でスロベニアを2勝0敗で下しての勝ち上がり。
【カナダvsチェコの結果は以下の通り】
カナダ 2-1 チェコ
<シングルス第1試合>
スタクシッチ 2-6, 1-6 クレチコバ
<シングルス第2試合>
フェルナンデス 6-2, 2-6, 6-3 ボンドロウソワ
<ダブルス>
フェルナンデス/ ダブロウスキ 7-5, 7-6 (7-3) クレチコバ/ シニアコバ