秋の福島開催を代表するハンデ戦。東日本大震災があった2011年に新潟競馬場で行われた以外は、同じ条件で行われている。1周1600m、最後の直線292mという小回りコースだけに、過去10年間で上り最速馬は【1-1-3-6】。操作性、機動性…

 秋の福島開催を代表するハンデ戦。東日本大震災があった2011年に新潟競馬場で行われた以外は、同じ条件で行われている。1周1600m、最後の直線292mという小回りコースだけに、過去10年間で上り最速馬は【1-1-3-6】。操作性、機動性の高さを重要視したい。過去10年間で3番人気以内は【6-7-6-11】と堅調傾向のレースでもあるが、今年の場合は平坦巧者が顔を揃えて頭が痛い1戦だ。

 ◎シルトホルンはラジオNIKKEI賞2着馬。このレースはハンデ戦だったとはいえ勝ったのがエルトンバローズで、3着がレーベンスティールだったのだから価値が高い。先行力を武器とする馬だが、逃げなくても競馬ができるうえに長く良い脚を使えるのが強みだ。前走は逃げた馬を捕まえきれなかったが古馬混合のリステッドレースで先行して2着を確保。1戦毎に力をつけている印象でここは楽しみな1戦だ。

 〇ウインピクシスはクイーンS2着馬。福島競馬場は過去2勝と得意にしている。春の福島牝馬Sは外枠から強気に先行し、道中で手応えを失いながらも、最後の直線に入るとインから抜け出そうという場面があった。結果的には前をカットされるような形になってブレーキをかけざるを得なかったが、この馬の持ち味が生きるような展開になれば浮上して不思議ない1頭だ。

 ▲アケルナルスターは札幌日経オープン2着。デビュー間もない頃にはホープフルS0.5秒差7着、弥生賞0.6秒差8着とクラシック戦線にも顔をのぞかせている。スタートは早くないが、徐々に加速しながら長く良い脚を使える馬。札幌競馬場、函館競馬場で勝鞍を記録しているように小回り競馬場にも対応できる器用さを併せ持っている。侮れない。

 △ホウオウエミーズは七夕賞3着馬で、前走の新潟牝馬S2着馬。追込み脚質ゆえに安定性を欠いていたが、マーメイドS以降の3戦はジョッキーが替わりながらも3着、3着、2着と安定している。以前に比べるとレースが上手になってきており。このメンバーに入っても引けは取らない。

 △カレンルシェルブルは福島民報杯優勝馬。七夕賞は57kgを背負って最速の上りタイムを繰り出した。福島競馬場で重賞勝ちがある△アナザーリリックと、良い末脚を持っている△ダンディズムを休み明けでも抑えたい。