(写真:Getty Images) 3週間ぶりに再開されるリーグ戦でG大阪は今季の命運を左右しかねない大一番に挑む。 リーグ戦では2連敗を喫し、暫定ではあるものの首位のC大阪との勝ち点差は『9』。4月に行なわれたアウェイのダービー(第7節)…


(写真:Getty Images)

 3週間ぶりに再開されるリーグ戦でG大阪は今季の命運を左右しかねない大一番に挑む。

 リーグ戦では2連敗を喫し、暫定ではあるものの首位のC大阪との勝ち点差は『9』。4月に行なわれたアウェイのダービー(第7節)では3勝2分1敗とまったく五分の成績で激突したものの、現在は同じ“大阪”を名乗るライバルに後れを取る格好だ。

 市立吹田サッカースタジアムで行なわれる初のダービーは“絶対に負けられない”戦いでは、もはやない。勝ち点差を考えれば引き分けでも悪くないアウェイのC大阪に対して、G大阪にとっては“絶対に勝たなければいけない”戦いだ。「今季僕らが(リーグ)タイトルを獲れるかどうかに関わってくる試合になる。勝ち点差を考えれば勝つしかない」(倉田)。

 3週間前、清水に敗れ今季初の連敗を喫したG大阪。これ以上の足踏みは許されない状況だが、中断期間中はコンディション面の調整と新加入のファン・ウィジョのフィットなどに力を注いできた。

 左ひざを痛めた三浦も強行出場が濃厚で、「戦える11人を送り込む」とC大阪のハードワークに一歩も引けを取らない先発をチョイスする長谷川監督。中でも注目は公式戦デビューとなる韓国代表FWのパフォーマンスだ。チームはここ2戦いずれも無得点。

 13年は宇佐美とロチャが、14年はパトリックが夏場のカンフル剤としてチームの巻き返しを支えたが、ファン・ウィジョに求められるのも攻撃陣の活性化である。

 実戦感覚を保つべく22日に行なわれた大宮との練習試合では長沢やアデミウソンとコンビを組んだファン・ウィジョ。「(ファン・)ウィジョは未知数な部分もまだあるが、思い切ってやってほしい」と指揮官は大阪ダービーでデビューさせたい考えだ。

 リーグ戦では34回目となる今回の対戦。G大阪にとってはダービーという特別な一戦であると同時に、優勝戦線への生き残りを懸けた正念場となる。