今週の日曜日は、京都競馬場でエリザベス女王杯(GI・芝2200m)が行われます。  ここ3年は京都競馬場が改修工事を行っていた関係で阪神競馬場での開催となっていましたが、今年のエリザベス女王杯は4年ぶりに京都競馬場が舞台となります。  …

 今週の日曜日は、京都競馬場でエリザベス女王杯(GI・芝2200m)が行われます。

 ここ3年は京都競馬場が改修工事を行っていた関係で阪神競馬場での開催となっていましたが、今年のエリザベス女王杯は4年ぶりに京都競馬場が舞台となります。

 京都競馬場で開催された直近10レース(10年から19年)を見ると、前走4角で10番手以内だった馬に良績が集中しています。同期間のエリザベス女王杯での結果を見ると、4角10番手以内の馬が10勝2着9回3着6回と好成績を残していますので、前走で同じような競馬をしている馬に分がありそうです。

 京都芝2200mは外回りですので後方からの馬でもチャンスがありそうに思えますが、過去の傾向を踏まえると、4角で後方に位置している馬には厳しい結果が待ち受けているかもしれません。

 今年のエリザベス女王杯でも勝負所の4角で、ある程度の位置につけられる馬を中心に予想を組み立てるのが的中に近づくための鍵かもしれません。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走4角13番手以下(ただし、GII以上で勝った実績のある馬は除く)
[0-0-0-11]複勝率0%
該当馬:ブレイディヴェーグ
※特に言及のない限り、データは京都で開催された10年から19年までの10レース分を対象にしています。

 上位人気が予想されるブレイディヴェーグが該当しました。

 データ対象期間内の10年から19年までの10レースでは、前走4角10番手以下で好走したのは15年タッチングスピーチと18年モズカッチャンの2頭のみ。この2頭はGII以上で勝った実績があり、地力の高さを活かし好走出来たと考えられます。

 しかし、ブレイディヴェーグにはそのような実績がありませんので、過去の傾向を踏まえると好走するのは難しいかもしれません。

 また、ブレイディヴェーグはここまで4戦を消化していますが、全てのレースで出遅れており、スタートを苦手にしている印象です。前走のローズSでもスタートで立ち遅れた事で後方の位置取りになっています。

 今回もスタートに課題が残りますし、道中は厳しい位置からの競馬を余儀なくされる可能性があります。それだけに人気ほどの信頼は置きづらいですし、他の馬を中心に見た方が配当妙味としては高くなるのではないでしょうか。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。