■ブレイディヴェーグ

【中間調整】ここまで2回の骨折があり春のクラシックには間に合わなかったものの、2月未勝利戦で6馬身差V、6月の1勝クラスでは、まともに出遅れながら3馬身半差のVと、素質の片鱗をアピールしてきた。そして重賞初挑戦だった前走・ローズSでは、ここでも出遅れてしまい、勝負どころで窮屈になる場面。それでも、上がり3F32秒9と最速の末脚を繰り出し、レコード駆けしたマスクトディーヴァの2着に食い込んでいる。

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その後、優先出走権を獲得した秋華賞ではなく、エリザベス女王杯へ。2回骨折を喫した馬であり脚元の反動をしっかり抜きたいという意図と、C.ルメール騎手を確実に確保できる算段があった。短期放牧を挟んで10月下旬に美浦へ帰厩。慎重に調整を進め、前走同様早い段階で栗東へ移動している。1週前追いも栗東で行われ、同厩の帯同馬ノワールドゥジェ(3勝クラス)をアオリにアオってラスト1F10秒7(馬なり)と、秀逸な時計で切れている。

【最終追い切り】レース当週はC.ルメール騎手が騎乗し、CWで1週前と同じノワールドゥジェを追走する併せ馬。ある程度速いペースで追走する意欲的な調整で、4角で取り付いていき気持ちはグッと乗ったが、鞍上は絶妙に我慢をさせる。先に手綱を緩められた相手が加速してきたのに合わせて満を持して促されると、余力十分のまま切れて半馬身の先着を果たした。

【見解】相手が加速してきたのに対し瞬時に反応しすぐ加速の構えが取れるあたり、まさにピークの仕上がり。そこを絶妙に制御し、本番までに好状態を維持させようというC.ルメール騎手の手綱捌きも光った。とにかく操縦性、精神面はかなりのレベルにありそう。一気の戴冠劇となる可能性は十二分と言える。

総合評価「S」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター 競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。