エリザベス女王杯(3歳上牝・GI・芝2200m)は中内田充正厩舎から目が離せない。重賞2勝のアートハウス(牝4、栗東・中内田充正厩舎)と、今年のマーメイドSを制したビッグリボン(牝5、栗東・中内田充正厩舎)。甲乙つけがたい良血馬2頭がG…

 エリザベス女王杯(3歳上牝・GI・芝2200m)は中内田充正厩舎から目が離せない。重賞2勝のアートハウス(牝4、栗東・中内田充正厩舎)と、今年のマーメイドSを制したビッグリボン(牝5、栗東・中内田充正厩舎)。甲乙つけがたい良血馬2頭がGI初制覇を狙う。

 アートハウスは父スクリーンヒーロー、母パールコード、母の父ヴィクトワールピサという血統。母は16年の秋華賞2着馬。さらに伯母のシークレットコードは05年阪神JFの2着馬。近親のシャマルは今年の黒船賞など交流ダート重賞を4勝している。ここまで8戦4勝で、昨年のローズSと今年の愛知杯を制覇。中12週以上では3戦3勝の成績をおさめており、中山牝馬S以来の実戦も割り引く必要はないだろう。

 もう1頭のビッグリボンは父ルーラーシップ、母ブリッツフィナーレ、母の父ディープインパクトの血統。全兄のキセキは17年の菊花賞馬。近親にはロンドンブリッジ、ダイワエルシエーロ、ビッグプラネット、グレーターロンドンなど、多くの活躍馬が並ぶ。ここまで11戦5勝で、5歳を迎えた今春にマーメイドSで重賞初勝利を果たした。

 中内田厩舎といえば、今年の牝馬三冠を制するなどGI・4連勝中のリバティアイランドが看板馬だが、古馬も負けているわけにはいかない。先輩2頭の走りに期待したい。