ラグビー・リーグワンの開幕を約1カ月後に控え、東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)が鹿児島市内で合宿中だ。ワールドカップ(W杯)フランス大会で日本代表の中核選手として活躍したリーチ・マイケル選手のほか、県出身の選手らも参加。市民が見学可能…

 ラグビー・リーグワンの開幕を約1カ月後に控え、東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)が鹿児島市内で合宿中だ。ワールドカップ(W杯)フランス大会で日本代表の中核選手として活躍したリーチ・マイケル選手のほか、県出身の選手らも参加。市民が見学可能な練習や練習試合が11日まで予定されている。

 BL東京は社会人ラグビー時代に日本選手権3連覇を達成した名門チーム。2000年代から鹿児島県内で合宿を始め、今回で20回目という。

 鹿児島市内で5日にあった歓迎式には、リーチ選手をはじめ、鹿児島大学出身でW杯日本代表候補にも名を連ねた中尾隼太(はやた)選手、鹿児島実業高校出身の兄弟、桑山聖生(としき)・淳生(あつき)選手ら約70人のメンバーらが200人余りのファンに囲まれた。

 鹿児島市に住む教員、三浦和行さん(29)は妻の彩さん(28)と歓迎式会場に駆けつけた。鹿児島大ラグビー部で中尾選手の1年後輩だったといい、「クレバーでコミュニケーション能力が高いプレーヤーで、4年後のW杯では日本代表として戦ってほしい」。中尾選手は「4年後も見据えながら、今はリーグワンの1試合1試合を大切に戦い、キャリアを積み上げたい」と話した。

 公開練習は7日に県立サッカー・ラグビー場(同市中山町)であった。9、10両日は県立鴨池補助競技場(同市与次郎2丁目)で、いずれも午前9~11時にある。さらに11日午前11時、リーグワン2部の豊田自動織機シャトルズ愛知とのプレシーズンマッチが県立サッカー・ラグビー場で開始予定。見学はいずれも無料。リーチ選手は「ラグビーは近くで見るのが面白い。練習で成長する選手をぜひ見に来てほしい」と呼びかけていた。

 ラグビー・リーグワンは12月9日に開幕。BL東京は同日、味の素スタジアム(東京都調布市)に静岡ブルーレヴズを迎えて公式試合の第1戦を行う。

 県スポーツ振興課によると、プロスポーツチームのキャンプは22年度に県内で28団体が実施。今年度も昨年度並みの団体が来県する見込みだ。(冨田悦央)