(写真:Getty Images) 異例中の異例と言っていい。浦和は今週、25日、26日と2日連続で二部練習を行った。連戦が続く中でコンディション調整に多くの時間が割かれることもある中、週1試合ペースでも二部練習は稀。それが2日連続となれば…


(写真:Getty Images)

 異例中の異例と言っていい。浦和は今週、25日、26日と2日連続で二部練習を行った。連戦が続く中でコンディション調整に多くの時間が割かれることもある中、週1試合ペースでも二部練習は稀。それが2日連続となればキャンプ以外では極めて珍しい。

 26日の午前中は縦をハーフコート、横をペナルティーエリア幅にしたフィールドで3対2または4対3(+GK)を行った。攻守ともに「ゴール前でのプレーにこだわらないといけない」(遠藤)トレーニングでは、ペトロヴィッチ監督が何度も指示やアイディアを与え、スペースにパスを出すよう繰り返す。思いどおりにいかない際には「スペースに出せ!」と激昂するなど、普段以上の熱で指導していた。

 武藤は「自分たちのコンディションやプレーが良ければ今までどおりに(練習が)行われていたと思う」と話したが、満足いく状況でないからこそ、2日連続で二部練習が行われたことは間違いない。一転して、27日は試合2日前ながらゲームは行わずにボール回しとランニングのみで練習を終えた。それも含めて「流れを変える」(遠藤)意味もあるだろう。

 3-2で勝利した前回の第8節・札幌戦以降、リーグ戦では11試合で3勝1分7敗。苦しんでいる現状から何とか抜け出そうと、浦和がもがいている。

文・菊地 正典