田口は守護神1年目となった今季、33セーブをマークした(C)CoCoKARAnext 熱戦が続いた日本シリーズは阪神がオ…

田口は守護神1年目となった今季、33セーブをマークした(C)CoCoKARAnext
熱戦が続いた日本シリーズは阪神がオリックスを下し、38年ぶりの優勝を飾った。そして野球界はいよいよFA戦線が本格化。フリーエージェント(FA)宣言が11月6日から解禁となる。
今季の有資格者の中で目をひくのは、日本シリーズでも先発した山崎福也(オリックス)、今季はチームで守護神を務めた田口麗斗(ヤクルト)、開幕投手を務めた加藤貴之(日本ハム)と実績のある左腕が多いことにもある。
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まず山崎福は今季リーグ2位タイの11勝と安定した成績を残した。今季の推定年俸6000万円は補償が発生しないランクとみられ、〝獲得しやすさ〟も人気となりそうだ。
また今季からヤクルトで守護神を任された田口は50試合に登板し、リーグ2位の33セーブをマーク、防御率・1・86と安定した成績を残した。今月16日に開幕する「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」にもオーバーエイジ枠で参加することがすでに発表されている。安定した力を発揮する抑えは各球団求めている側面はある。
現在28歳とまだ若く、先発、リリーフ、抑えと様々な形でキャリアを積んだ左腕が宣言となれば、複数球団が興味を示すとみられている。
日本ハム左腕の加藤貴は制球力がストロングポイントだ。今季は初の開幕投手を務め、24試合に登板し、7勝9敗、防御率2・87。打線との兼ね合いもあり、貯金を作ることはできなかったが、安定して試合を作ることには定評がある。
昨年1シーズンで与四球はわずか「11」だったことも話題を呼んだ。昨年4月19日の楽天戦(楽天生命パーク)では9回を投げわずか90球、3安打1四球5奪三振の好投で「マダックス」(100球未満の完封勝利を指す)を成し遂げたことも大きく注目を集めた。
今オフのFA戦線では力のある左腕が多く市場に出回る可能性が高いことも各球団、注視している。FA権を行使する選手は、日本シリーズ終了翌日から土・日、祝日をのぞく7日以内に権利行使の意思を在籍球団に伝える必要があり、14日が期限。NPB(日本野球機構)からFA宣言選手として公示されると、翌日から全球団との交渉が可能になる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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