11月12日に京都競馬場で行われる第48回エリザベス女王杯(GI、芝2200m)のデータを紹介する。 府中牝馬S勝ち馬のディヴィーナ、新潟記念7着から巻き返しを期すサリエラ、3歳勢からは秋華賞3着のハーパーやローズS2着のブレイディヴェーグ…

11月12日に京都競馬場で行われる第48回エリザベス女王杯(GI、芝2200m)のデータを紹介する。

府中牝馬S勝ち馬のディヴィーナ、新潟記念7着から巻き返しを期すサリエラ、3歳勢からは秋華賞3着のハーパーやローズS2着のブレイディヴェーグらがエントリー。

ここでは過去10年のデータから予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。

◆【エリザベス女王杯2023特集】予想に役立つ馬券攻略ガイド 出走予定馬、予想オッズ、過去10年データ・傾向、追い切りetc.

■王道ローテの4歳馬が強い

過去10年、4勝2着5回と連対数でもトップを誇り、コンスタントに好走馬を輩出しているのが府中牝馬S組。ここでの年齢で、4歳馬であれば【4.2.3.15】勝率16.7%、複勝率37.5%で単勝回収値が337、複勝回収値が191と儲かる数字を記録する。前走で2桁着順に敗れていた馬はさすがに結果を出せていなかったが、2021年の勝ち馬アカイイトは前走7着からの巻き返しており、「前走9着以内」はひとつのラインとなりそうだ。今年は同組2着のルージュエヴァイユと3着のライラックを中心視すべきだろう。

・府中牝馬S【4.5.3.40】 ・オールカマー【3.1.0.11】 ・秋華賞【2.3.1.24】 ・札幌記念【1.1.1.1】 ・鳴滝特別【0.1.0.0】 ・新潟記念【0.0.1.2】 ・オークス【0.0.1.1】 ・宝塚記念【0.0.1.2】 ・ヴィクトリアM【0.0.1.0】

次点はオールカマー組。2015年以降、不振傾向あったが、昨年ジェラルディーナが優勝を果たして久々の勝ち星を飾った。また同組も4歳馬が【3.1.0.3】と好成績な一方で、5歳馬が【0.0.0.8】。8頭のうち3頭は2番人気以内と壊滅状態だ。ジェラルディーナとマリアエレーナには厳しいデータとなる。

■秋華賞活躍の3歳馬に暗雲

秋華賞組は勝率6.7%、複勝率20.0%、単勝回収値も38と買いづらい。同組のうち、ノーザンファーム生産馬は【0.0.1.10】。出走頭数の約半数を占めるうえに、秋華賞5着以内馬が9頭もいたことを鑑みると、有力候補のハーパーには飛びつきたくない。

好走馬30頭中28頭は前走GII以上だが、このうち唯一、京都大賞典組は【0.0.0.13】とまったく振るっていなかった。ビッグリボンにも厳しいデータが降りかかる。

ローズS2着後、ここを目標に調整されてきたブレイディヴェーグだが、同組からの参戦は2003年シンコールビー(14番人気13着)のみでそれ以来となる。ローズSの勝ち馬マスクトディーヴァは次走の秋華賞でも2着。同馬をしのぐ上がり最速で追い込んだブレイディヴェーグのポテンシャルの高さは窺える。

有力一角にも付け入る隙がありそうで、例年通り高配当が期待できそうだ。

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文●SPREAD編集部