女子テニスの最終戦 GNPセグロス・WTAファイナルズ(メキシコ/カンクン、ハード)は3日、シングルス予選ラウンドロビンの第3戦が行われ、第6シードのO・ジャバー(チュニジア)は第2シードのI・シフィオンテク(ポーランド)に1-6, 2-…

女子テニスの最終戦 GNPセグロス・WTAファイナルズ(メキシコ/カンクン、ハード)は3日、シングルス予選ラウンドロビンの第3戦が行われ、第6シードのO・ジャバー(チュニジア)は第2シードのI・シフィオンテク(ポーランド)に1-6, 2-6のストレートで敗れ、予選1勝2敗でベスト4進出とはならなかった。試合後の会見でジャバーは現在起きている戦争について「ハリー・ポッターのような魔法があったら、今すぐすべての戦争を止めたい」と悲痛な胸の内を明かした。
>>【動画】コート上で涙を流し平和を訴えるジャバー<<
同大会は今季の獲得ポイント上位8選手のみが出場できるシーズン最後の大会であり、賞金総額は900万ドル(約13億5,100万円)。4名ずつ2グループに分かれ総当たりで対戦し、各組上位2名が準決勝に進出する。
世界ランク7位のジャバーは今季ツアー2勝を挙げ、ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)では準優勝を飾るなど好成績を残し、2年連続2度目の最終戦出場を果たした。
第1・第2戦を終え1勝1敗としていたジャバーは第3戦で世界ランク2位のシフィオンテクと対戦。この日、ダブルフォルトを5度犯したジャバーはシフィオンテクに10度のブレークチャンスを握られ、その内5度をものにされる。リターンゲームでは1度しかブレークを返せず、1時間7分で力尽きた。
第2戦の試合終了後、オンコートインタビューで涙ながらに現在イスラエルで起きている戦争について語り、賞金の一部を寄付することを発表した29歳のジャバー。今回も試合後の会見でそのことについて言及し次のようにコメントした。
「私は戦争とともに育ってきた。もう何年も続いている。今回はまだまだ続くという感じがする。精神的に救われないし、とても悲しい。絶望的な気分ね。ただ平和であってほしいし、このことが終わってほしい。ハリー・ポッターのような魔法があったら、今すぐすべての戦争を止めたい」
なお、最終戦 GNPセグロス・WTAファイナルズのベスト4は出揃っており、第1シードのA・サバレンカと第2シードのシフィオンテク、第3シードのC・ガウフ(アメリカ)と第5シードのJ・ペグラ(アメリカ)がそれぞれ決勝進出をかけて対戦する。
【GNPセグロス・WTAファイナルズのシングルスの組合せ・結果】
・バカラー グループ
J・ペグラ 3勝0敗
A・サバレンカ 2勝1敗
E・ルバキナ(カザフスタン) 1勝2敗
M・サッカリ(ギリシャ) 0勝3敗
・チェトゥマル グループ
I・シフィオンテク 3勝0敗
C・ガウフ 2勝1敗
O・ジャバー 1勝2敗
M・ボンドロウソワ(チェコ) 0勝3敗