男子テニスのロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)は3日にシングルス準々決勝が行われ、第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第6シードのH・ルーネ(デンマーク)を7-5, 6-7 (3-7), 6-…

男子テニスのロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)は3日にシングルス準々決勝が行われ、第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第6シードのH・ルーネ(デンマーク)を7-5, 6-7 (3-7), 6-4のフルセットで破り、3年連続9度目のベスト4進出を果たした。
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36歳で世界ランク1位のジョコビッチは2009年と2013年から2015年、そして2019年と2021年の6度この大会を制している。
今大会は9月のデビスカップ ファイナルズのグループステージ(スペイン/バレンシア、室内ハード)以来 約1ヵ月半ぶりの公式戦となったが、初戦の2回戦で同31位のT・M・エチェベリー(アルゼンチン)、3回戦で同23位のT・フリークスポール(オランダ)を下し8強入りした。
準々決勝の相手は20歳で同7位のルーネ。2021年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)1回戦ではジョコビッチに軍配が上がったものの、昨年のロレックス・パリ・マスターズ決勝と今年5月のBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)準々決勝ではルーネがいずれもフルセットで勝利し、対戦成績1勝2敗でこの日を迎えた。
準々決勝の第1セット、両者ともに質の高いプレーをみせ相手にブレークポイントを与えない展開が続くも、終盤の第12ゲームでジョコビッチがこのセット初のブレークポイントを握ると、ここでバックハンドのドライブボレーを決めこのチャンスをものにし先行する。
続く第2セット、両者1度ずつブレークを奪い合い迎えた第10ゲームでジョコビッチはマッチポイントを握るもこれをしのがれる。そのまま突入したタイブレークではルーネに3度のミニブレークを許し1セットオールに追いつかれる。
それでもファイナルセット、ジョコビッチはファーストサービス時に93パーセントの確率でポイントを獲得しルーネにブレークポイントを与えず、リターンゲームでは第3ゲームでブレークを果たすと、最後までこのリードを守り切り、2時間54分の熱戦の末にルーネに雪辱を果たしベスト4進出を決めた。
男子プロテニス協会のATPは試合後のジョコビッチのコメントを掲載した。
「昨年の決勝と似たような試合で、どのセットもどちらが勝ってもおかしくない試合だった」
「第2セットのタイブレークは最悪だった。でも彼が精神的にタフであり続け、堅実なプレーをしたことは称賛に値するよ。僕らは似たようなプレーをする。よく動き、よく守り、オールラウンドな選手なんだ」
勝利したジョコビッチは準決勝で第5シードのA・ルブレフと第13シードのA・デ ミノー(オーストラリア)の勝者と対戦する。