大谷とシーガー。ともに勝負強い打撃を披露した今シーズンだけに、MVPの行方を占うのは容易ではない。(C)Getty Im…

 

大谷とシーガー。ともに勝負強い打撃を披露した今シーズンだけに、MVPの行方を占うのは容易ではない。(C)Getty Images

 

 来る11月17日に大きな注目を集める発表がある。今季のメジャーリーグにおけるMVP受賞者が発表となるのだ。

 ムーキー・ベッツ(ドジャース)やロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)など候補が数多にいるナショナル・リーグは混戦が予想される。一方でアメリカン・リーグでは二刀流で異彩を放った大谷翔平(エンゼルス)の“一強”という見方が強まっている。

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 大谷の2年ぶり2度目の戴冠が濃厚とされるのは必然とも言える。打ってはア・リーグ最多の44本塁打で日本人史上初の本塁打王に輝いたほか、打率.304、95打点、OPS1.066といずれもハイスタッツ。投げても2年連続2桁勝利となる10勝(5敗)を挙げ、防御率3.14、WHIP1.06、奪三振率11.39を記録。まさに異次元と言うべき数字を並べた。

 近年のMVPを決めるうえでの基準ともなっている指標「WAR」においても大谷は、2位に4.1差をつけてのダントツ1位(10.1)。もはや受賞は揺るぎないとも言っていいだけの成績を残したわけである。

 しかし、大谷のMVP獲得を巡って全く異論がないわけではない。現地10月31日に米スポーツ専門局『ESPN』や『CBS Sports』でアナリストを務めていた元アストロズのウェス・クレメンツ氏は、自身のX(旧ツイッター)で「オオタニは二刀流の選手であり、別にオールラウンドな選手ではない。彼は史上最高の打者でも、史上最高の投手でもないんだ」と持論を展開。レンジャーズのワールドシリーズ制覇に貢献したコーリー・シーガーの受賞を推挙した。

 無論、シーガーが受賞に値しないわけではない。レギュラーシーズンに33本塁打、96打点、OPS1.013と出色の働きを見せた29歳は、ポストシーズンも奮起。打率.318、6本塁打、12打点、OPS1.133で、ワールドシリーズMVPにも輝いていた。

 しかし、レギュラーシーズンにおける大谷とのWARの差は「3.2」。ゆえにクレメンツ氏の意見には反発の声が殺到した。米ポッドキャスト番組『No Filter Sports』のホストを務めているボブ・ペイジ氏は「シーガーは確かに素晴らしい。だが、オオタニは史上最高のオールラウンドプレーヤーだ。我々が生きてきたなかでね」と指摘。そして次のように訴えかけている。

「投げるの“と”打つ方の両方だ! オオタニの投打における途方もない才能と生産性に近づいた選手を、ルース以外に一人でも挙げてみてほしい。そんな選手はいないはずだ」

 おそらく発表がされるまで、こうした議論は続いていく。大谷が球界に与えた影響力などを加味しても、今季の戴冠は揺るぎないはずだが、はたして……。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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