珍名馬のヒヒーン(牝2、栗東・須貝尚介厩舎)が、ファンタジーステークス(2歳・GIII・芝1400m)で重賞初制覇を狙う。  ヒヒーンは父ジャスタウェイ、母イイナヅケ、母の父ワークフォースの血統。父と母も所有していた大和屋暁オーナーの自…

 珍名馬のヒヒーン(牝2、栗東・須貝尚介厩舎)が、ファンタジーステークス(2歳・GIII・芝1400m)で重賞初制覇を狙う。

 ヒヒーンは父ジャスタウェイ、母イイナヅケ、母の父ワークフォースの血統。父と母も所有していた大和屋暁オーナーの自家生産馬となる。ここまで2戦1勝。6月阪神の新馬(芝1600m)は番手追走から、上がり3Fをメンバー中最速となる33秒9でまとめて完勝。前走の新潟2歳Sは好位失速で1秒1差の9着だったが、初戦と比べると全く走れていないので、少なくとも力負けではないはずだ。

 由来が「馬のいななき」となっているように、個性的な馬名の持ち主だが、実は血統馬でもある。曾祖母は豪脚を武器に重賞を6勝したブロードアピール。近親にはワグネリアンやマリアエレーナ、カントルなど、活躍馬がズラリ。目下発展中の名牝系出身といえる。使いながら力を付ける馬が多い一族でもあり、ヒヒーンも将来性は十分だろう。

 オーナーに14年安田記念のジャスタウェイ以来となる重賞タイトルをプレゼントできるか。前走からガラリ一変の走りを見せてほしい。