ウシュバテソーロ(牡6、美浦・高木登厩舎)とデルマソトガケ(牡3、栗東・音無秀孝厩舎)の2頭が、ブリーダーズカップクラシック(3歳上・米G1・ダ2000m)に挑む。  84年に創設されたブリーダーズCの中で、クラシックはメインレースのポ…

 ウシュバテソーロ(牡6、美浦・高木登厩舎)とデルマソトガケ(牡3、栗東・音無秀孝厩舎)の2頭が、ブリーダーズカップクラシック(3歳上・米G1・ダ2000m)に挑む。

 84年に創設されたブリーダーズCの中で、クラシックはメインレースのポジションにある。勝ち馬は年度代表馬に選ばれることも多く、まさに最強馬決定戦といえる一戦。後に日本に輸入された勝ち馬も多く、87年にファーディナンド、89年にサンデーサイレンス、91年にブラックタイアフェアー、93年にアルカングが該当する。

 米国馬以外の勝利は93年のアルカング(フランス)と08年のレイヴンズパス(イギリス)の2頭のみ。日本馬に限ればのべ5頭が参戦し、97年タイキブリザードと04年パーソナルラッシュの6着が最高着順となっている。

 今年こそ厚い壁を打ち破ることができるか。ウシュバテソーロは昨秋から6連勝中。ドバイワールドCでは最後方から鮮やかな追い込みを決めて、世界一の座に就いた。休み明けとなった前走の日本テレビ盃も完勝。各ブックメーカーでも3番人気前後の支持を受けており、優勝候補の一角といえる。

 もう1頭のデルマソトガケは今春にUAEダービーを制し、ケンタッキーダービーでも6着に健闘。左前脚の蹄を痛めたため、前哨戦を使えない誤算はあったが、その後は順調に乗り込まれている。伸び盛りの3歳馬でもあり、上位に食い込むシーンがあっても全く不思議ではない。

 贔屓目なしに期待大の2頭。地元の強豪を倒し、日本競馬の歴史を変えることを期待したい。