現地時間10月31日。フィラデルフィア・セブンティシクサーズとロサンゼルス・クリッパーズの2チーム間で大型トレードが合意に達…

 現地時間10月31日。フィラデルフィア・セブンティシクサーズとロサンゼルス・クリッパーズの2チーム間で大型トレードが合意に達し、ジェームズ・ハーデンがようやく移籍となった。

 両チームによる計7選手が絡んだトレードの詳細は下記のとおり。

■シクサーズとクリッパーズによる2チーム間のトレード詳細


<シクサーズ獲得>

マーカス・モリス(フォワード)

ニコラ・バトゥーム(フォワード)

ロバート・コビントン(フォワード)

ケニョン・マーティンJr.(フォワード)

2028年のドラフト1巡目指名権

将来のドラフト2巡目指名権2本

ドラフト指名交換権

※第3のチームから将来のドラフト1巡目指名権が追加される見込み

※ダニー・グリーン(ガード)がロスター調整のためウェイブ(保有権の放棄)

<クリッパーズ獲得>

ジェームズ・ハーデン(ガード)

PJ・タッカー(フォワード)

フィリップ・ペトルシェフ(センター)


 7月からシクサーズ側とトレード先を模索し、移籍希望先にクリッパーズを挙げていたハーデンがついに移籍。34歳のベテランガードは、昨シーズンまでのキャリア14年間で平均24.7得点5.6リバウンド7.0アシスト1.5スティールを残す実力者。

 ヒューストン・ロケッツ時代に3シーズン連続で平均30.0得点以上を残して得点王に3度、シクサーズ在籍時の昨シーズンも含めて2度のアシスト王にもなった男は、現在3シーズン連続で平均20.0得点10.0アシスト以上をクリアしている。

 新天地クリッパーズでは、オクラホマシティ・サンダーとロケッツ時代の同僚ラッセル・ウェストブルック、さらにはカワイ・レナード、ポール・ジョージとの“スーパー・カルテット”を形成することとなる。

 また、38歳のタッカーは196センチ111キロのフォワードで、オフェンスではスクリナーやコーナースリー、ディフェンスではリバウンドやハッスルプレー、複数ポジションをガード可能な能力を持つリーグ有数のロールプレーヤー。

 ハーデンの現行契約は今シーズンに満了。タッカーは来シーズンの契約がプレーヤーオプション、ペトルシェフは来シーズン終了まで契約が残っている。

 一方、ハーデンを手放したシクサーズは、ジョエル・エンビードというリーグ最高級のビッグマン、新進気鋭のスコアリングガードとして活躍するタイリース・マクシーが現在そろって平均30.0得点以上を記録している。

 今回のトレードで獲得した4選手はいずれも今シーズンで現行契約が満了するほか、トバイアス・ハリスやディアンソニー・メルトンも契約最終年のため、今シーズン終了後(2024年夏)にはキャップスペースが大幅に空くこととなる。

 ちなみに、2017-18シーズンのMVPハーデンは、これでキャリア4回目のトレードとなった。『ESPN Stats & Info』によると、ハーデンはモーゼス・マローン(元ロケッツほか)、ボブ・マッカドゥ(元バッファロー・ブレーブスほか/現クリッパーズ)、ウェストブルックと並んで、シーズンMVP経験者としてNBA史上最もトレードされた選手となった。

 クリッパーズ移籍によって、自身5チーム目となったハーデンは、元同僚ウェストブルックだけでなく、レナード、ジョージというオールNBAクラスの選手たちとプレーすることとなる。

 彼らの実績を考慮すれば、もちろん優勝候補筆頭なのだが、この4選手が一丸となってまとまることができるか注目していきたい。

【動画】ハーデンの必殺技ステップバックスリーのトップ5はこちら!