【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】 ◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬 【キングマンボ】  父は大種牡馬ミスタープロスペクター、母は80年代世界最強マイラーのミエスク、という超良血。自身は仏英のマイルG1を…

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬

【キングマンボ】

 父は大種牡馬ミスタープロスペクター、母は80年代世界最強マイラーのミエスク、という超良血。自身は仏英のマイルG1を3勝したマイラーでしたが、産駒の距離適性は幅広く、マイルから長距離まで多くの名馬を送り出しました。日本ではエルコンドルパサーが年度代表馬に、キングカメハメハが最優秀3歳牡馬に選出されました。

 本質的にはスタミナ寄りの血統で、わが国では東京芝2400mの成績が抜群。エルコンドルパサーとアルカセットがジャパンCを、キングカメハメハが日本ダービーを勝っています。大レース向きの底力に定評があり、ダートも苦にしません。キングカメハメハを通じて父系が発展し、ドゥラメンテ、ロードカナロア、ルーラーシップなどの後継種牡馬が成功を収めています。キングカメハメハを経ないラインは、外国産馬のレモンポップ(フェブラリーS、マイルCS南部杯)がいずれ種牡馬入りするはずです。

◆血統に関する疑問にズバリ回答!

「データも出揃ってきたところで…新・京都競馬場で強い血統は?」

 今年の春、約2年半にわたる休止期間を経て、京都競馬が再開しました。それから約半年が経過し、ある程度データが出揃ってきたので、成績がいい種牡馬を、芝・ダートそれぞれ3頭ずつピックアップしてみます(右数字は連対率)。

【芝】
アメリカンペイトリオット……42.1%
サトノダイヤモンド……26.9%
ドゥラメンテ……26.3%
【ダート】
ダノンレジェンド……33.3%
ニューイヤーズデイ……33.3%
シニスターミニスター……29.1%

 注目は芝のアメリカンペイトリオット。京都芝では19戦8連対と図抜けた成績を収めています。ダートのシニスターミニスターは、休止期間以前の成績はごく普通でしたが、再開後の好成績が目立っています。