朝日杯FSの前哨戦であると同時に、2歳戦で唯一の短距離GIIということで、スプリンターを目指していく若駒たちにとっての数少ない目標レースという意味合いも持つ。夏の短距離戦から参戦してくる馬、マイル路線から挑んでくる馬の力量比較が難しく、…

 朝日杯FSの前哨戦であると同時に、2歳戦で唯一の短距離GIIということで、スプリンターを目指していく若駒たちにとっての数少ない目標レースという意味合いも持つ。夏の短距離戦から参戦してくる馬、マイル路線から挑んでくる馬の力量比較が難しく、人気薄の台頭も少なくない。

1.間隔のあいている馬に注目

 過去10回で、前走から中9週以上だった馬は[3-5-3-19]で複勝率36.7%、複勝回収率も116%と優秀な数字を残している。また、中4〜8週だった馬も[5-4-4-38]で複勝率25.5%。対して、中3週以内の臨戦は[2-1-3-49]で複勝率10.9%。

2.キャリア数の少ない馬

 過去10回の連対馬20頭はすべてキャリア3戦以内だった。キャリア4戦以上の馬は[0-0-1-29]とほとんど好走できていない。

3.近年は前残りの傾向

 近2回で3着以内に入った6頭はすべて4角5番手以内だった。以前は先行馬に厳しい展開となって差し馬が台頭するケースも少なくなかったが、近年は前残りの傾向が強まっている。

 ミルテンベルクは小倉2歳Sで2着だったが、勝ち馬に目標にされた展開を考えれば負けて強しの内容だった。ポテンシャルはここでも上位の存在だろう。今回は距離延長が課題となりそうだが、先々のことを考えればこなしておきたいところ。