6月末をもって厩務員を引退した今浪隆利さん(65)が今夏、元担当馬のゴールドシップと1年ぶりの再会を果たした。このほど公開された『netkeibaTV』ではその様子に密着。番組内で同馬への感謝や、思い出話などを語った。  ゴールドシップ…

 6月末をもって厩務員を引退した今浪隆利さん(65)が今夏、元担当馬のゴールドシップと1年ぶりの再会を果たした。このほど公開された『netkeibaTV』ではその様子に密着。番組内で同馬への感謝や、思い出話などを語った。

 ゴールドシップは父ステイゴールド、母ポイントフラッグ、母の父メジロマックイーンという血統。現役時代は13年、14年に宝塚記念を連覇するなどGI・6勝を挙げたが、何より破天荒な気性とレース内容、そして芦毛の愛らしい見た目でファンを集めた。

 今年は北海道も猛暑に見舞われたこともあり、「これだけ暑くなってるから、やっぱりシップの状態が……」と心配する今浪さん。だが、馬房での姿を見ると「全然心配ないですね。これだったら」と、いつもと変わらない元・相棒の姿に安心した様子だった。

 スタッフからゴールドシップの思い出について話を振られると「一番思い出すのはGIを勝ったときのこと。(一番最初の)皐月賞とか」と嬉しそうに話す。その後は厩舎の中に入り、同馬を優しく撫でながら「久々やな。お前を触るの」「これからも頑張りや。俺は引退してのんびりするから」と柔らかな物腰で語りかけた。

「GIを勝つのが夢だった」という今浪さんにとって、ゴールドシップには特別な思い入れがある。「ほんまにこの馬のおかげで人生変わったわ」と優しい眼差しを向け、「これからは(ゴールドシップの)子どもたちの夢を追いかけていきたい。僕にとっては孫ですかね」と新たな夢を語る。元・相棒に対しては「今後も夢を与えてくれるゴールドシップであってほしい」とエールを贈った。