秋競馬はドゥラメンテ産駒が主役だ。先々週の秋華賞でリバティアイランドが牝馬3冠を達成。先週の菊花賞ではドゥレッツァが衝撃的な内容でGI初制覇を果たした。さらにはダートで覚醒中のサーマルソアリングも目が離せない存在。今年は種牡馬別で最多の…

 秋競馬はドゥラメンテ産駒が主役だ。先々週の秋華賞でリバティアイランドが牝馬3冠を達成。先週の菊花賞ではドゥレッツァが衝撃的な内容でGI初制覇を果たした。さらにはダートで覚醒中のサーマルソアリングも目が離せない存在。今年は種牡馬別で最多のJRA重賞11勝を挙げているが、年末までにさらに数字を伸ばすことは確実だろう。

 今週は天皇賞(秋)に出走予定だったスターズオンアースこそ無念の回避となったが、他にも役者は揃っている。アルテミスステークス(2歳牝・GIII・芝1600m)にはラヴスコール(牝2、美浦・加藤征弘厩舎)がエントリー。札幌芝1500mで新馬勝ちした際、横山武史騎手が絶賛した逸材。当時の2、3着馬が既に勝ち上がっているように、レースレベルも低くなかった。ここは一気に相手が強くなるが、そう引けを取ることはないだろう。

 そしてスワンステークス(3歳上・GII・芝1400m)はアヴェラーレ(牝5、美浦・木村哲也厩舎)とルガル(牡3、栗東・杉山晴紀厩舎)の2頭出しだ。アヴェラーレは長く3勝クラスで足踏みしていたが、5歳を迎えて本格化。3走前の豊橋Sで待望のオープン昇級を決めると、続く京王杯SCでも4着に健闘。そして前走の関屋記念で重賞初制覇を果たした。今回は久々の右回りがカギだが、そこさえクリアできれば、母アルビアーノとのスワンS母仔制覇が期待できる。もう1頭のルガルは伸び盛りの3歳馬。前走の朱鷺Sは直線で寄られる不利がなければ、という内容の0秒1差3着だった。今回は初の一線級相手となるが、武豊騎手との新コンビで初タイトルを目指す。

 このようにいずれも勝機十分の3頭。リバティアイランド、ドゥレッツァに続く、ドゥラメンテ産駒の3週連続重賞制覇を期待したい。