雪平莉左のゴルフSOS 連載一覧>>第28回:遠心力を生かした飛距離アップゴルフ好きのタレント・雪平莉左さんが、アマチュアゴルファーを代表してレッスンを受ける連載。ラウンドレッスンは残り2ホール。17番ホールのティーショットからです。今回は…

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第28回:遠心力を生かした飛距離アップ

ゴルフ好きのタレント・雪平莉左さんが、アマチュアゴルファーを代表してレッスンを受ける連載。ラウンドレッスンは残り2ホール。17番ホールのティーショットからです。今回はこれまでとは違う飛距離アップ方法を学び、いいショットが出ました。その内容とは?



雪平莉左さんが新たな飛距離アップ法で開眼 photo by Sano Takashi

【動画】↓↓↓

【遠心力を生かしたスイング】

関浩太郎(以下関コーチ)次は17番ホールですね。パー4、284ヤードです。打ち下ろしのホールなので、距離はもうちょっと短めに感じると思います。

雪平莉左(以下雪平)はい。

関コーチ ただ、前のホールでトリプルボギー......。

雪平 出ちゃいました。

関コーチ なのでこのホール頑張ってください。ここでも飛距離アップのレッスンをしたいと思います。

 クラブを振っている最中、ダウンスイングでぱっとクラブを離したらどうなりますか?

雪平 前に飛んでいく?

関コーチ そうですよね。2~30mくらいは飛んでいくと思います。そのくらいクラブには遠心力というものが発生しています。この遠心力は外側、外側に飛んでいこうとするので、同じ方向に自分もクラブを押してあげれば、ヘッドスピードはさらに上がっていくんです。

雪平 なるほど。

関コーチ 大抵の人は、フォロースルーでクラブを自分の体のほうへ引きつけてしまうんですね。

 遠心力を測ると、例えば女性で12kg、男性で18kgくらいあると言われています。つまりフォロースルーで腕が曲がっているということは、12kg以上の力を使ってクラブを自分で引っ張ってしまっているんですね。

雪平 そうなんですね。

関コーチ だからクラブもすごく重く感じるし、疲れるし、フォームもあまり綺麗ではない。クラブヘッドのスピードに自分でブレーキをかけてしまっているんですね。なので、ダウンスイングで遠心力が発生したら、同じ方向に自分でもクラブを出してあげる。

雪平 出す!

【ダウンスイングでの右手の使い方】

関コーチ わかりやすく言うと、右手を出していただいて、私も右手を出しますのでこの手のひらをビンタするようにフルパワーで押してみてください。(雪平さんが強く押します)はい。このぐらいの強さです。

雪平 はい。

関コーチ それと右手の使い方ですが、自分のほうから外側に出していく、そのほうが強く押せますよね。右手は「頂戴」と体に引き寄せる動きよりも、「嫌よ」と体から離すほうが強く押せるようにできています。

雪平 なるほど~。

関コーチ この感じを大事にして打ってみてください。

雪平 はい。わかりました。それでは行きます。(ティーショットを打ちました。フェアウェー真ん中に飛んでいきました)

関コーチ めちゃめちゃいいショット!

雪平 今日イチ!? えっ? すごくないですか?

関コーチ もうこれ残り100ヤードくらいまで行きましたよ。

雪平 何か今すごくよかったです。そんなに力を入れたわけではないですけど、振った時にすごく綺麗にクラブが引っ張られる感じがありました。これは今後も実践してみます。

関コーチ はい。では行ってみましょう。

(2打目地点です)

関コーチ ティーショットめちゃめちゃ飛びましたね。

雪平 ティーグラウンドが、もうはるか彼方に見えます。もう2打目でグリーンに乗りそうな勢いです。

関コーチ 残りはぴったり100ヤードですね。グリーンも大きいです。

雪平 でもさっきのアレがあるので(前のホールではグリーン手前のバンカーに入れてしまいました)、バンカーよりちょっと左に打ちたいかなという感じです。

関コーチ そうですね。バンカーの左に花道もありますね。いいかもしれません。

雪平 では、力まずに行きます。(打ちます。バンカー方向へ飛んでいきました)えっ? あああーっ。

関コーチ あっ。バンカー手前です。

雪平 よかった~。今、バンカーに入ったかと思いました!

関コーチ バンカーに入る時って、だいたい狙ってもいないのに入ったりしますからね。

雪平 でも、位置はまあまあよかったですかね。

関コーチ いいですよ。あそこからアプローチすればいいです。

雪平 危ない危ない危ない危ない! 本当に危ない。

【バンカー越えのアプローチ】

(3打目地点です)

関コーチ 3打目ですね。1打目、2打目とすごくいいショットで、2打目は少し風がアゲンストだったので、グリーン手前にきました。ラフですがボールもしっかり浮いていますので、ここからいい感じでアプローチできると思います。

雪平 はい。

関コーチ バンカー越えですからね。ピンがもし手前であれば、50度と56度のウェッジをお持ちなので、56度かなと思いますが、ピンが奥になります。

雪平 意外と距離があるようにも見えるので、50度のほうが安心かなと思います。

関コーチ そうですね。グリーンに落ちてからも転がせるので。グリーン上のこぶのあたりに落とすとちょうどいいかなと思います。

雪平 はい。では行きます。(打ちます。少し強いボールが出ました)あっ。どうかな? 止まれ!

関コーチ 止まりました!(ピン奥のグリーンエッジに止まりました)OKです。いい感じですよ。

雪平 自分が思っているより優しめでよかったですね。

関コーチ そうですね。

雪平莉左 
ゆきひら・りさ/1994年6月17日生まれ。愛知県出身。趣味:競馬、ゴルフ、映画鑑賞。特技:ダイビング、乗馬、いちごの大食い。
1st写真集『とろける。』が好評発売中。
Twitter:@risa_yukihira
Instagram:risa_yukihira

関浩太郎 
せき・こうたろう/1974年生まれ。カリフォルニアで最新スウィング、クラブ、トレーニング、メンタル理論を学びミニツアーを転戦。帰国後はクラブ職人に弟子入りしフィッティング理論、クラフト技術を習得。これまでのレッスン生は10,000人以上、リシャフト本数10,000本以上、クラブ&シャフト試打年間400本以上。SEKI GOLF CLUB目黒主宰。年間のベストスコアの達成者数は15年連続で100人以上。