男子テニスのエルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、室内ハード、ATP500)は26日、シングルス2回戦が行われ、第4シードのS・チチパス(ギリシャ)が予選を勝ち上がった世界ランク74位のT・マハーチ(チェコ)を6-3, 4-…

男子テニスのエルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、室内ハード、ATP500)は26日、シングルス2回戦が行われ、第4シードのS・チチパス(ギリシャ)が予選を勝ち上がった世界ランク74位のT・マハーチ(チェコ)を6-3, 4-6, 7-5のフルセットで破り、大会初のベスト8進出を果たした。試合後には11月に行われる最終戦 Nitto ATPファイナルズ (イタリア/トリノ、室内ハード)出場に意欲を示した。
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4年連続4度目の出場となった世界ランク7位のチチパスは過去3大会全てで2回戦敗退となっていた。今大会の1回戦ではワイルドカード(主催者推薦)で出場した同99位のD・ティーム(オーストリア)を7-6 (7-5), 6-4のストレートで下し初戦突破を決めた。
この日の第1セット、チチパスはファーストサービスが入ったときに80パーセントの高い確率でポイントを獲得し1度もブレークポイントを握られず。第1ゲームから3ゲーム連取に成功し先行する。
しかし、続く第2セット、第5ゲームで2度のブレークチャンスを活かせなかったチチパス。終盤の第10ゲームでセットポイントとなるブレークポイントを握られると最後はネットプレーに出たチチパスがネットにボールをかけブレークを許し1セットオールに追いつかれる。
ファイナルセット、第4ゲームでブレークを許しゲームカウント1-4とされたチチパスだが第7ゲーム、強烈なフォアハンドでブレークバックのチャンスを掴むと最後はマハーチのボールがアウトとなりイーブンとする。迎えた第11ゲーム、チチパスは4度目のブレークチャンスをものにし、1時間58分で勝利した。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにチチパスのコメントを掲載し「僕は戦うしかなかった。彼は本当に全てのプレーの裏を取っていた。彼の動きが僕の創造性を邪魔しているように感じたよ」と語った。
「僕の目はATPファイナルズに向いているよ。何度かプレーしたことのある素晴らしい大会だし、トリノでの出場権を得るために最後の力を振り絞るつもり。このような激しさと試合にかける思いがあれば、出場権を得られると信じている」
なお、N・ジョコビッチ(セルビア)C・アルカラス(スペイン)D・メドベージェフJ・シナー(イタリア)A・ルブレフの5選手は既に最終戦 Nitto ATPファイナルズ出場を決めており、残す出場枠は3つ。チチパスは現在、「RACE TO TURIN」(最終戦出場ランキング)で出場を決めたルブレフの次点となる6位につけている。
勝利したチチパスは準々決勝でワイルドカード(主催者推薦)で出場する世界ランク77位のB・ゴヨ(クロアチア)と対戦する。ゴヨは2回戦で第6シードのT・ポール(アメリカ)を6-3, 6-4のストレートで下しての勝ち上がり。
同日には昨年王者で第1シードのメドベージェフ、第2シードのシナー、第3シードのルブレフ、第7シードのF・ティアフォー(アメリカ)、第8シードのK・ハチャノフが8強に駒を進めた。