男子テニスのエルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、室内ハード、ATP500)は26日、シングルス2回戦が行われ、昨年王者で第1シードのD・メドベージェフが世界ランク17位のG・ディミトロフ(ブルガリア)を3-6, 6-2, …

男子テニスのエルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、室内ハード、ATP500)は26日、シングルス2回戦が行われ、昨年王者で第1シードのD・メドベージェフが世界ランク17位のG・ディミトロフ(ブルガリア)を3-6, 6-2, 6-4の逆転で破り、2年連続3度目のベスト8進出を果たした。試合後、メドベージェフは「何とか試合をコントロールすることができた」と明かした。
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世界ランク3位のメドベージェフが同大会に出場するのは2年連続3度目であり、昨年は決勝でD・シャポバロフ(カナダ)を下しタイトルを獲得。今大会では1回戦で世界ランク38位のA・フィス(フランス)をストレートで退け初戦突破を決めた。
今季3度目の顔合わせであり2戦全勝を収めているディミトロフと対戦した2回戦の第1セット、メドベージェフは3本のダブルフォルト、8本のアンフォーストエラーを犯すなど安定せず。ディミトロフに3度のブレークを許して先行される。
それでも続く第2セット、第1ゲームでいきなりブレークに成功したメドベージェフ。持ち味のディフェンス力を取り戻すとファーストサービスが入ったときのポイント確率が90パーセントを記録するなどサービスゲームが安定。ディミトロフに1度もブレークポイントを与えず、第5ゲームで2度目のブレークに成功し1セットオールに追いつく。
そしてファイナルセット、開始から互いにブレークポイントを掴むと迎えた第9ゲーム、長いラリーを制し40-0とブレークチャンスを掴んだメドベージェフ。最後はディミトロフのフォアハンドがアウトとなりブレークに成功。サービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームではディミトロフの反撃を食い止めると最後はサービスエースで締めて2時間6分で勝利した。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにメドベージェフのコメントを掲載し「素晴らしい試合だった。彼の出だしは本当によくて、僕はほんの少しミスが多かった。でも第2セットから僕はいいプレーができるようになった。走ってボールをコートに入れ、必要なときにはより速くプレーできるようになった」と語った。
「何とか試合をコントロールすることができたけど、とてもタフでどちらに転んでもおかしくなかった。何とかやれて本当に良かった」
勝利したメドベージェフは準々決勝で第8シードのK・ハチャノフと対戦する。ハチャノフは2回戦で世界ランク31位のJ・レヘチカ(チェコ)を6-3, 6-1のストレートで下しての勝ち上がり。
同日には第2シードのJ・シナー(イタリア)、第3シードのA・ルブレフ、第4シードのS・チチパス(ギリシャ)、第7シードのF・ティアフォー(アメリカ)、ワイルドカード(主催者推薦)で出場する世界ランク77位のB・ゴヨ(クロアチア)が8強に駒を進めた。