大谷への憧れを語ったイ・ジョンフ。(C)Getty Images 韓国球界の次代を担うヤングスターは、夢舞台での偉才との…

大谷への憧れを語ったイ・ジョンフ。(C)Getty Images

 韓国球界の次代を担うヤングスターは、夢舞台での偉才との再会を夢見ている。

 現地10月25日、KBO(韓国プロ野球)リーグの強豪キウム・ヒーローズに所属するイ・ジョンフは、母国の通信社『聯合ニュース』の番組に出演。移籍が決定的となっているメジャーリーグに対する想いとともに、二刀流で異次元の活躍を見せる大谷翔平に対する尊敬を口にした。

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 自身も実力はアジア全体でも屈指だ。元中日のイ・ジョンボム氏を父に持つ25歳のサラブレットは、22年シーズンに首位打者(.349)と打点王(113)の二冠を達成。リーグMVPにも選ばれた。

 開幕前に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でもプレーし、「メジャーに行きたい」と明言して迎えた今季は7月に左足首の靭帯を損傷。無念の長期離脱を余儀なくされたが、出場86試合で、打率.318、6本塁打、45打点、OPS.861と最低限の数字は記録。昨オフから敏腕代理人のスコット・ボラス氏とも契約するなど準備を重ね、満を持してステップアップを図る。

 夢舞台に駆け上がるイ・ジョンフにとっても、メジャーで異彩を放つ大谷は憧れの存在だ。『聯合ニュース』の番組において、「本当にかっこよかったんです」と吐露。今春のWBCで対戦した際の思い出を振り返っている。

「本当に凄いと思っています。近くで見たら本当に身体も大きくて、どうやったらアジア人のフィジカルがこうなるんだろうって。(WBCは)今まで見た野球選手の中で一番かっこいいと言っても過言ではないくらい、かっこよかったです」

 すでにジャイアンツやヤンキースなどの複数球団からの関心が寄せられているイ・ジョンフ。契約の行方によって大谷とは直接対決の可能性もあるが、「彼は僕らとの試合では登板をしていなかったので、どういう感じかはわからない。それでに怪我をしてしまった。だからどうなるかわからないけど、できることなら対戦してみたいです」と意気込んだ。

 WBC後には「韓国野球はどん底に落ちたと思う。野球を愛する皆さんに恩返しをするためには、もう一度、僕らが飛躍する姿を見せるしかない」と飛躍を誓っていた。そんな25歳は母国の期待を背負って、まもなく海を渡る。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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