古豪のヒシイグアス(牡7、美浦・堀宣行厩舎)が、天皇賞(秋)(3歳上・GI・芝2000m)で悲願のGIタイトルを狙う。  ヒシイグアスは父ハーツクライ、母ラリズ、母の父バーンスタインの血統。ここまで18戦7勝。体質の問題で使い込めていな…

 古豪のヒシイグアス(牡7、美浦・堀宣行厩舎)が、天皇賞(秋)(3歳上・GI・芝2000m)で悲願のGIタイトルを狙う。

 ヒシイグアスは父ハーツクライ、母ラリズ、母の父バーンスタインの血統。ここまで18戦7勝。体質の問題で使い込めていないが、重賞は21年の中山金杯、21年と23年の中山記念の3勝。GIでも21年香港Cと22年宝塚記念で2回の2着があり、いつGIに手が届いても不思議ない実力を秘めている。

 今回の最大のポイントは、東京の高速決着に対応できるかどうかだ。前走の札幌記念(5着)のような道悪は別として、基本的には時計、上がりがかかった方がいいタイプ。逆に高速決着だと戸惑うこともあり、実際に2年前の天皇賞(秋)は上位から少し離された5着だった。できることなら、ある程度はペースが流れて、上がりのかかる決着がいいだろう。

 86年以降の天皇賞(秋)において、7歳以上は延べ75頭が出走して[2-0-0-73]の勝率3%。苦戦傾向にあることは間違いないが、管理するのはキンシャサノキセキを8歳でGI制覇に導いた堀宣行師だから、データをアテにしすぎるのもどうか。勝てば98年オフサイドトラップ(7歳)、09年カンパニー(8歳)に続いて3頭目の“高齢馬V”。重賞3勝のパートナーでもある“好相性”松山弘平騎手の手綱捌きも味方に、ビッグタイトルをつかみ取って見せる。