シーホース三河は10月21日(土)、22日(日)、本拠地のウィングアリーナ刈谷での初陣となるレバンガ北海道との2連戦を行った。 21日に行われたGAME1、チームはハードなディフェンスを敢行、攻撃面ではオーガスト、西田を中心に序盤からリー…

 シーホース三河は10月21日(土)、22日(日)、本拠地のウィングアリーナ刈谷での初陣となるレバンガ北海道との2連戦を行った。

 21日に行われたGAME1、チームはハードなディフェンスを敢行、攻撃面ではオーガスト、西田を中心に序盤からリードを奪い、主導権を渡さない。常に試合を優位に進め、最後は84-65と大勝となった。

 22日に行われたGAME2でも前日にホーム初勝利を挙げた勢いのままに、第2Qでは9本の3Pシュートが飛び出すなど、36点の大量リードを奪う。満員のアリーナのファンからの声援にも後押しされ、後半は押し戻されるシーンもあったが、最後は78-56と2試合連続で大差での勝利、ホーム2連勝を飾った。

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―試合結果―
2023年10月21日(土)
三河 〇 84 – 65 ● 北海道
(三河通算成績 2勝3敗)

1Q 三河 23–17 北海道

久保田が積極的なプレーで牽引。オーガストはダンク、3Pシュートで魅せる

スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#19西田、#43イ、#54ガードナー。

北海道#2ラモスの連続得点で先行されるが、#11久保田が積極的なペイントアタックから立て続けに得点を奪い、#43イの3Pシュートで7-5と逆転する。同点に追いつかれるが、すぐに#0オーガストがダンクで突き放して会場を沸かせる。

その後はディフェンスでハードワークして北海道に簡単にはシュートを打たせず、#54ガードナーの連続得点などで少しずつ北海道を引き離していく。

北海道に連続3Pシュートで追い上げられ、残り2分に#21ウィリス ジュニアの得点で17-15に迫られるが、#0オーガストの3Pシュート、#10レイマンのバスケットカウントで突き放し、6点リードで最初の10分を終える。

2Q 三河 42–35 北海道 (三河 19–18 北海道)

ガードナー5得点5アシストで攻撃の起点に。7点リードで後半へ

スタートは、#1中村、#7長野、#10レイマン、#18角野、#54ガードナー。

#54ガードナーがオフェンスリバウンドで奮起してフリースローで先制する。北海道#24ブルックスの連続得点で4点差に詰め寄られるが、崩れることなく#54ガードナーのバスケットカウントで反撃する。

一進一退で迎えたオフィシャルタイムアウト明け、#11久保田の3Pシュート、#19西田のカットインで35-25とリードを二桁に広げる。その後は得点が止まり、やや重い時間が続くが、#10レイマンが3Pシュートで停滞を破り、再びリードを二桁に。北海道#21ウィリス ジュニアに3連続で得点されるが、#43イのカットイン、ミドルシュートの連続得点でリードを7点に広げて試合を折り返す。

3Q 三河 68–47 北海道 (三河 26–12 北海道)

西田、オーガストを中心にオフェンスが爆発、21点のリードを作る

スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#19西田、#43イ、#54ガードナー。

北海道#4寺園に先制点を取られるも、#19西田のパスを受けた#0オーガストのアリウープで応戦。北海道#2ラモスに連続得点を奪われるが、#19西田の3Pシュート、#43イのミドルシュートで取り返す。さらに開始3分、#19西田の2本目の3Pシュートで52-41とリードを二桁に広げる。

激しいディフェンスを遂行し、リバウンドを獲得してファストブレイクを繰り出す三河の得意な形に持ち込むと、会場もワンプレーごとに青援のボリュームを上げて盛り上げる。その力強い後押しに、#0オーガストが3Pシュート、ダンクの連続得点で応え、16点のリードを築く。

北海道は2度目のタイムアウトを取るも、三河の流れは変わらない。#18角野の3Pシュート、#10レイマンのアタックでさらに点差を拡大。#7長野が高速ドライブでアンスポーツマンライクファウルを誘発して21点のリードを作る。

4Q 三河 84–65 北海道 (三河 16–18 北海道)

19点差の快勝で、今季ホーム初勝利を飾る

スタートは、#1中村、#7長野、#10レイマン、#18角野、#54ガードナー。

#54ガードナーのミドルシュート、#1中村のカットインで、開始1分に25点のリードを得る。

北海道に#2ラモスの1on1、#7中野の3Pシュートなどで反撃されるが、#19西田が3Pシュートで相手に傾きつつある流れを取り戻すと、#0オーガストがファストブレイクからダンクを決めて、19点リードでオフィシャルタイムアウトを迎える。

その後も緩みを見せることなく、#54ガードナー、#19西田のアタックで得点を重ねていく。残り2分には#24卜部がコートに立ち、B1デビューを飾る。

最後まで集中したチームディフェンスを遂行し、残り1分に#19西田が3Pシュートを決めて、リードを24点に。最終スコア84-65で、今季ホーム初勝利を挙げた。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

全体としては良いゲームだったと思います。まずはスターターが良い形でゲームに入ってくれて、オフェンス・ディフェンスにおいても、自分たちのリズム・トーンをセットしてくれました。

ただ修正点は多く、オフェンスリバウンドもかなり多く取られていましたし、不要なファウルも少なくなかったと思いますし、減らせるターンオーバーもありました。今週、練習してきたことが100%出し切れているわけではないので、今日の映像をしっかり見返して、明日修正点を加えたいと思います。

-どのような準備をしてきて、プランが遂行できましたか?
この北海道戦に向けては、塩野アシスタントコーチがスカウティングしてくれて、彼らの特徴というのが出たと思いますし、プレーのところも試合に良く出せたと思います。

今週しっかり集中して良い練習ができて、この試合に生きたと思います。

また、(前節までに)島根さん川崎さんというBリーグでも屈指のチームと対戦できたということが、非常に得るものが大きく繋がったと思います。

ただ、自滅してしまった部分も少なくなかったので、(川崎戦GAME2の41本のフリースロー、オフェンスリバウンド・ターンオーバーなど)こういった自分たちでコントロールできることを今日はコントロールできたと思います。

―試合結果―
2023年10月22日(日)
三河 〇 78 – 56 ● 北海道
(三河通算成績 3勝3敗)

1Q 三河 22–8 北海道

攻守にハードにプレーし、14点のリードを奪う

スターティング5は、#0オーガスト、#10レイマン、#11久保田、#19西田、#43イ。

#19西田が北海道#81関野の密着マークを振り切ってカットイン、ドライブの連続得点で先手を取る。#11久保田がドライブで切り込んでファウルを誘い、フリースローで加点するとともに北海道のPG#4寺園をファウルトラブルに追い込むと、#0オーガストがアリウープ、ドライブの連続得点を挙げて10-2と一気に主導権を握る。連動したディフェンスで約4分間得点を許さず、#10レイマンの連続3Pシュートで16-2とリードを広げる。

北海道に6-0のランで反撃されるが、タイムアウトで落ち着きを取り戻すと、#7長野のスティールから#18角野が得点。#18角野のキックアウトから#7長野が3Pシュートを射抜いて流れを取り戻す。終了間際に#7長野とのコンビプレーで崩して#54ガードナーがフリースローを獲得。22–8と最高の滑り出しを見せる。

2Q 三河 54–18 北海道 (三河 32–10 北海道)

ガードナー 5本の3Pシュートを含む18得点の大爆発。36点のリードで折り返し

スタートは、#0オーガスト、#1中村、#7長野、#18角野、#54ガードナー。

流れるようなボールムーブから#54ガードナー、#18角野が立て続けに3Pシュートを射抜いてリードを広げる。北海道は#2ラモスの個人技で対抗するが、#18角野、#54ガードナーが再び3Pシュートを沈め、開始3分に34-13と21点のリードを奪う。

1Q同様、粘り強いディフェンスを継続し、さらにディフェンスリバウンドで上回って北海道の攻撃を単発に封じると、#11久保田、#54ガードナー、#43イ、#54ガードナー、#54ガードナーと5連続で3Pシュートを突き刺し、リードを30点の大台に乗せる。#54ガードナーのフリースロー、#11久保田のドライブで得点を積み上げ、36点の大量リードで前半を終える。

3Q 三河 66–36 北海道 (三河 12–18 北海道)

ターンオーバーから流れを失い、北海道に追い上げを許す

スタートは、#0オーガスト、#10レイマン、#11久保田、#19西田、#43イ。

北海道#21 ウィリス ジュニアの連続得点で先行される。#0オーガストがフリースローで返上するが、その後はターンオーバーが続いて波に乗れず、北海道#24ブルックスの連続得点で24点差まで追い上げを許す。

残り3分半に#54ガードナーのポストアップから#10レイマンがゴール下を決めて悪い流れを断ち切ると、残り2分半にも#10レイマンは3P シュートを沈めて再びリードを30点に戻す。

北海道#21 ウィリス ジュニアが意地を見せるも、終了間際に#7長野と#0オーガストがアリウープを成功させて、30点差で最終Qを迎えた。

4Q 三河 78–56 北海道 (三河 12–20 北海道)

北海道の反撃を受けるも、ガードナーが12得点で対抗。刈谷開幕2連勝を飾る

スタートは、#0オーガスト、#3柏木、#7長野、#18角野、#54ガードナー。

開始からの約3分間、両チームともにスコアが動かない重い入りとなる。

北海道#24ブルックスのドライブで先制をされると、北海道#66松下のスティールから走られて、北海道に勢いを与えてしまう。タイムアウトで悪い流れを切るも、その後もターンオーバーを連発してファストブレイクから北海道に連続得点を許す。

開始5分、#54ガードナーのバスケットカウントでようやくこのQ初得点を挙げると、その直後にも#54ガードナーがこの日6本目となる3Pシュートを射抜いて、72-44と流れを取り返す。

残り3分、初ロスター入りの#5ニモがプロデビューを果たす。

北海道は#40 ウェルシュの3Pシュートなどで食い下がるが、#54ガードナーが連続3Pシュートで対抗。守備では#7長野がオフェンスチャージを獲得するなど、最後まで強度を保って、78–56で勝利。刈谷開幕2連勝を飾った。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

非常に良い前半だったと思います。シーズンを通してもベストといえるような20分間だったと思います。ただ、課題・自分たちの足りなかったところは前半良かったものを継続し続けるということで、悔やまれはしますが、そこから学んでいきたいと思っていますし、改善点であると思います。

完璧な試合というのは存在しないので、22点差で勝てたということは大きかったと思います。第3Qはミスも多かったので、そこから学んでいきたいと思います。

-本日のガードナー選手についての評価をお願いします。
信じられないパフォーマンスを見せてくれたと思います。ほぼ完璧といっていい内容だったと思います。それはやはり日々のハードワークや、本人もインタビューで言っていた、多くシューティングをしていることが試合に出たんだと思います。

彼のコンディションは上がっていますし、体重も落ちており、日々のハードワークについて誇りに思います。

どれだけ素晴らしい存在かというのを見せつけたくれたゲームでしたし、これからハードワークをすればもっとできるというポテンシャルを見せてくれたと思います。

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