今年の天皇賞(春)を制したジャスティンパレス(牡4、栗東・杉山晴紀厩舎)が、天皇賞(秋)(3歳上・GI・芝2000m)で史上7頭目となる春秋連覇を目指す。  これまで天皇賞を春秋連覇した馬(秋→春も含む)は、88年タマモクロス、89〜9…

 今年の天皇賞(春)を制したジャスティンパレス(牡4、栗東・杉山晴紀厩舎)が、天皇賞(秋)(3歳上・GI・芝2000m)で史上7頭目となる春秋連覇を目指す。

 これまで天皇賞を春秋連覇した馬(秋→春も含む)は、88年タマモクロス、89〜90年スーパークリーク、99年スペシャルウィーク、00年テイエムオペラオー、07年メイショウサムソン、17年キタサンブラックの6頭。これは牡馬3冠を達成した8頭よりも少ない。

 その理由は主に2つ。最も大きいのは80年以前に一度勝った馬の出走が認められなかったこと。もう一つには、春が3200mなのに対し、秋が2000mと距離が全く違うことが挙げられる。また、6頭のうち、スーパークリーク、スペシャルウィーク、キタサンブラックの3頭は両レース共に武豊騎手が騎乗。メイショウサムソンも天皇賞(秋)は武豊騎手の手綱だったので、レジェンドの存在感は際立っている。

 ジャスティンパレスは今年の天皇賞(春)でGI初制覇を果たした。続く宝塚記念はイクイノックス、スルーセブンシーズに続く3着だったが、着差はわずかに0秒2。十分に逆転圏内といえる。春はC.ルメール騎手が騎乗したが、今回は横山武史騎手との初コンビ。07年のメイショウサムソン以来、史上2頭目となる異なる騎手での春秋連覇となるか、注目の一戦となる。