来年のパリ五輪に向けた女子の選考レースでトップを独走する早田ひな。今年に入り、5月の世界卓球では銅メダル、9月下旬から行われたアジア競技大会で銀メダルを獲得。 直近の「WTTコンテンダーアンタルヤ」では張本智和と組んで優勝した混合ダブルスに…

来年のパリ五輪に向けた女子の選考レースでトップを独走する早田ひな。今年に入り、5月の世界卓球では銅メダル、9月下旬から行われたアジア競技大会で銀メダルを獲得。

直近の「WTTコンテンダーアンタルヤ」では張本智和と組んで優勝した混合ダブルスに続き、シングルスでも優勝に王手をかけている。熾烈を極める日本女子卓球界でも、その安定感は屈指のものである。

◆2週連続Vの早田ひな、自己最高位タイの5位 ベスト4の張本美和は14位、男子は松島輝空が10ランクアップの37位と躍進

■現世界4位王芸迪を2度撃破

各大会で奮闘する早田の評価は、最大のライバルである中国においても日増しに高まる。現地メディアの『捜狐』は、早田がここ数年見せてきた成長ぶりに注目している。

『捜狐』では、早田が今季2度勝利した世界ランキング4位の王芸迪との力関係の変化を分析。

「2年前は王芸迪が早田ひなに対して優位に立っていたが、わずか2年で早田は上回ることに成功した」と言及。また、「多くのファンが遅かれ早かれ、この選手が孫穎莎を追い抜くかもしれないと心配している」と述べ、さらなる成長を見せた先として、現在世界女王の孫穎莎超えの可能性についても示唆している。

記事内では孫穎莎に加えて、過去の五輪に出場してきた同級生との違いについても言及。「早田は明らかに遅咲きのタイプで、孫穎莎、伊藤美誠、平野美宇と同じ年だが、成長速度は(彼女らに比べて)早くない」としつつも、「今回の五輪に向けた期間で成熟した」と選手としてのピークを迎えたとみている。

自身初となるパリ五輪出場決定は目前に迫り、メダル獲得も期待がかかる日本のエース。23歳のサウスポーがさらなる成長を見せ、上位に君臨する中国人選手の牙城を崩すことができるか。

◆張本美和、中国メディアは「同世代では世界No.1」と太鼓判 早田ひなに逆転負けも大会公式は奮闘評価

◆「問題なく王座を奪還」早田ひなが“圧勝”で今季国際大会2勝目 決勝の圧巻プレーに実況も感嘆「本当に並外れていた」

◆「伊藤美誠らしく生きていきたい」23歳“バースデー勝利”で語った悔しさと3度目五輪への想い「楽しく気楽に」

(Y.Imoto/SPREAD編集部)