男子車いすテニスの木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス(日本/東京、ハード、ATP500)は19日にシングルス準決勝が行われ、第1シードで世界ランク1位の小田凱人が同18位の鈴木康平を3-6, 6-2, 6-1の逆転…

男子車いすテニスの木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス(日本/東京、ハード、ATP500)は19日にシングルス準決勝が行われ、第1シードで世界ランク1位の小田凱人が同18位の鈴木康平を3-6, 6-2, 6-1の逆転で下し、2年連続2度目の決勝進出を果たすとともに、同大会初制覇に王手をかけた。
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17歳の小田は今シーズン、6月の全仏オープンで四大大会初優勝を飾り史上最年少で世界ランク1位の座に就くと、勢いそのままにウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)でも優勝し四大大会2大会連続優勝を成し遂げた。
直近の四大大会である先月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)では同9位のS・ウデ(フランス)にストレートで敗れ、初戦敗退となり今大会を迎えている。
同大会に出場するのは2年連続3度目で、昨年は決勝で元世界ランク1位の国枝慎吾に3-6, 6-2, 6-7 (3-7)のフルセットの死闘の末に敗れ準優勝となっている。
今大会の1回戦では同25位の藤本佳伸をストレートで下し4強入りした。
2回戦の第1セット、小田はリターンゲームで2度のブレークを果たしたものの、サービスキープに苦戦。ファーストサービス時のポイント獲得率が39パーセントに留まると、鈴木に3度のブレークを奪われ先行される。
それでも第2セット、小田は修正力を見せサービスゲームの質を上げると鈴木にブレークを許さず、自身は2度のブレークに成功し1セットオールに追いつく。
ファイナルセット、勢いに乗った小田はサービスゲームでファーストサービスを19本全て成功させわずか3ポイントしか失わず、リターンゲームでは2度ブレークを果たし、逆転で2年連続2度目の決勝戦に駒を進めた。
同大会初優勝を狙う小田は決勝で第2シード眞田卓と対戦する。眞田は1回戦でウデ、準決勝で同58位の高野頌吾を下しての勝ち上がり。
試合後の会見で小田は試合を振り返った。
「今日はかなり厳しい戦いになって、ファーストセットでは自分のいい滑り出しができなかったと思います。ただ後半になってからちゃんといつも通りプレーはできていたのでそこは良かったですけど、まだスタートというところには課題があるなと感じました」
「全米の記憶もすごい蘇って嫌な感じで試合が進んでいるなっていうふうに思っていました」
全米で敗れたウデとの再戦が叶わなかったことについては「やっぱり戦いたかったですけど、眞田選手が強かったですし、強い選手と(決勝で)できると捉えています」と明かした。
今大会に重圧があるか問われると「国枝さんもこういう気持ちだったのかなとは感じました」と笑顔で答え「うまく(プレッシャーを)忘れてありのままの自分で、若さだったり勢いだったりというのを全面的に使っていく」と話した。
最後に明日の決勝に向けて「もっといい試合をしてもっと盛り上げる準備はしていこうと思うので、テレビで観ている方も明日は仕事を休んで頂いて(笑)是非試合に来てください」と笑いを誘いつつ応援を呼びかけた。
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