現地時間14日、オーストラリア・ロイヤルランドウィック競馬場で行われたジ・エベレスト(3歳上・芝1200m)において、1着から12着まで全着順を的中させ、1000万NZドル(約8.8億円)を獲得する猛者が現れた。豪州の『Racing.c…

 現地時間14日、オーストラリア・ロイヤルランドウィック競馬場で行われたジ・エベレスト(3歳上・芝1200m)において、1着から12着まで全着順を的中させ、1000万NZドル(約8.8億円)を獲得する猛者が現れた。豪州の『Racing.com』をはじめ、世界各国の競馬メディアが驚きを持って伝えている。

 ジ・エベレストは17年に創設。総賞金2000万豪ドル(約19億円)を誇り、芝の世界最高額賞金競走となっているが、G1〜G3などの“格付け”は無い。今年はシンクアバウトイット(Think About It、セ5、豪・J.プライド厩舎)が9連勝で制覇し、1着賞金700万豪ドル(約6.6億円)を手にした。

 1000万NZドルの賞金は『NZ TAB』が同競走の開催を記念して「ジ・エベレストの全着順を予想」という趣旨のプロモーションを行ったもので、当たる確率は約5億分の1という天文学的数字ながら的中者が出現。参考までに、日本の『年末ジャンボ宝くじ』の1等(7億円)は約2000万分の1。国内最高配当記録の5億5444万6060円が出た21年3月14日の『WIN5』は、単純計算で49万1400分の1という確率である。

 的中者は匿名で現地メディアの取材に応じ、開口一番「本当に驚かされました」と回答。挑戦した経緯については「TABのサイトでプロモーションを見て、やってみようと思った」という。的中の知らせには「正直、自分が勝ったと信じられなかった」「TABに電話をかけ直して、納得するまでかなり説得されたよ! 本当に信じられない」と語り、いまだ興奮冷めやらぬ様子だ。

 NZ TABの運営会社『Entain New Zealand』のキャメロン・ロジャー氏は「プロモーションを通じて、多くの人々がジ・エベレストに参加しているのを見るのは素晴らしいことだし、賞金を手にしたことは素晴らしいこと。感激しています」と話した。なお、1000万NZドルという莫大な賞金は保険でカバーされたという。