ラグビーのリーグワン1部、リコーブラックラムズ(BR)東京の期待の若手、メイン平選手(23)は昨年、日本代表デビューを果たしたものの、ワールドカップ(W杯)フランス大会のメンバーに選ばれませんでした。どんな思いでW杯を見ていたのでしょうか…

 ラグビーのリーグワン1部、リコーブラックラムズ(BR)東京の期待の若手、メイン平選手(23)は昨年、日本代表デビューを果たしたものの、ワールドカップ(W杯)フランス大会のメンバーに選ばれませんでした。どんな思いでW杯を見ていたのでしょうか。

■今まで以上に私生活にフォーカス

 日本がアルゼンチンに敗れた試合は本当に悔しかった。僕が出ていたらどう動くかを考えながら、同じバックスの松島幸太朗さん(東京SG)のプレーと自分の頭の中のイメージを重ね合わせて見ていました。

 昨年の代表活動に呼んでもらっていたので、チームを見る目はこれまでと違いました。やはり、この舞台に立ちたかったという思いが強かった。

 自分に足りなかったのはプレーの一貫性。昨季のリーグ戦はパフォーマンスに波があった。改善するために今季は1週間のルーティンを作っています。練習前後のストレッチ。決められた時間にしっかりとご飯を食べる。これまで以上に、私生活に重点を置いて取り組んでいます。

 奈良の御所実高を卒業後、父の母国であるニュージーランド(NZ)で武者修行しました。感じたのは基本の大切さです。大きい選手には低くタックルに入る。突進する時はしっかり球を持つ。当たり前の大切さが身にしみました。

 チームメートのアマト(ファカタバ)のW杯での活躍には鳥肌が立った。僕が加入した3年前、彼はそこまで目立ってなかった。でも当時からコーチと「W杯に先発で出る」という目標を立て、努力していた。積み重ねがなければ、あのレベルには到達できません。

 僕もどんなレベルの相手にも一貫性を持ったプレーができる選手になりたい。理想はリーチ・マイケルさん(BL東京)。去年の代表活動でラグビーに向かう姿勢に驚きました。練習の数時間前から水分を摂取したり足りない栄養分をサプリで補ったり。すべてがプロフェッショナルでした。

 勝つために必要なことは国際経験だと思います。リーグワンの強度は高くなっていますが、速いテンポのチームが多い。でも世界の強豪はアルゼンチンのように体の強さを押し出すチームもあれば、遅く攻めるチームもある。日本ラグビー協会には様々なタイプとの対戦機会を増やしてほしいです。

 BR東京は14日、オーストラリアの強豪ブランビーズと試合します。合同練習では今まで体感したことがない速さを感じました。そういう相手に自分がどれだけ通用するか。成長につながる経験を一つでも多く積んでいきたいです。

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